チャオ〜在住6年目に突入した えりか です!
月日が流れるのはびっくりするくらい早くて、自分でもこんなに長く海外にいることを思うと少し驚きです。
さて、イタリア人夫と結婚して家族ビザを取得してここイタリアに住んでいるのですが、はじめの5年の有効期限がこの度終わりそうなので、次の10年有効の家族ビザを申請するタイミングがやってきました。
そこで、今回は実際に筆者が行った「5年から10年の滞在許可証(家族ビザ)の更新方法」についてご紹介します。
必要書類や申請の流れ、所要時間など詳しく見て行きましょう。
家族ビザ以外の学生ビザや就労ビザの方は申請手続きの内容が異なるはずですのでご注意ください。
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申請を始めるタイミングは?
今も持っている滞在許可証 (Permesso di Soggiorno)の有効期限60日前を目安に更新するようにしましょう。
この60日前というのは、あくまでも目安のためずれても問題はありません。
ただし、有効期限から60日を超過してしまうと不法滞在と見做されるので必ず有効期限後60日以内には申請手続きを行いましょう。
有効期限60日前には手続き開始がベスト
遅くても有効期限が切れてから60日後までには行うこと!
Come si rinnova il permesso di soggiorno?
Il rinnovo del permesso di soggiorno va richiesto (tramite gli uffici postali o alla Questura, a seconda dei motivi del rinnovo) almeno 60 giorni prima della scadenza Tale termine è meramente indicativo, e in caso di inosservanza non è prevista un’immediata sanzione. Viene invece considerato irregolare lo straniero con permesso di soggiorno scaduto da più di 60 giorni, senza che ne sia stato richiesto il rinnovo,
必要書類
更新申請に持参した書類についてご紹介します。
こちらは、(なぜか)申請場所によって異なる場合があるようなので、あくまでも参考に留めておいてください。
詳細は、管轄のQuesturaへ確認するようにしましょう。
筆者の場合は、下記の書類を準備して申請を行いました。
いくつかの書類について少し詳細をお伝えしておきます。
詳細が必要な方は、是非ご一読ください!
KIT
Amiciの窓口がある郵便局でKITをもらいます。KITは無料です。
Modulo1のみを記入しておきました。
Modulo2は就労VISAを持っている人に必要なフォームとのことです。
※筆者の場合、なにもわからずModulo2のわかることは埋めたのですが、就労用あとで知り変に就労の現状など聞かれると面倒なので、しれっとModulo2を入れずに郵便局に持って行きました。特に聞かれることもなく、受け取ってもらえました。
本人のパスポートのコピー
全ページのコピーが必須かどうかは不明です。ただ、移住して初めて滞在許可証を申請した際、全ページをコピーするように言われたこともあり、何度も行ったり来たりしたくなかったの念の為していった、という次第です。
正直、紙の無駄でもあるのでもし心と時間に余裕のある方は是非顔写真のあるページだけでトライしてもいいかもしれません。
家族証明 (Stato di famiglia)
こちらはSPIDを持っていればダウンロードできるようですが、筆者はコムネに取りに行きました。
SPIDからダウンロードする場合どのタイミングで支払いをするのかは不明ですが、コムネに取りに行く場合は、16€のMarca da bollo(収入印紙)が必要です。収入印紙は発行依頼時コムネに持参する必要があったので事前に準備をしておきましょう。
※筆者の場合、このStato di famigliaはQuesturaへ行った際に、追加で持ってくるように言われた書類です。
郵便局からKITを送る際は言われなかったのですが、何度も行き来するのば面倒な人は事前にKITを送る際に同封しておくと手間が省けると思います。
費用
費用は下記でした。
郵便局では、 KITの送料、手数料、発行代の62.46€を支払いました。
そして、必要書類の準備にかかった費用が16€のMarca da bollo 2枚の料金32€で、合計は94.46€でした。
申請の流れ
手続きの流れを簡単にご説明します。
KITから申請を行う場合と、直接Questuraへ行く場合があるようですが筆者はKITで申請をしたので、その時の流れを紹介しています。
①郵便局にてKITを入手
Amiciの窓口がある郵便局へKITを受け取りに行きます。
KITは無料です!
予約などは不要で郵便局員の人に聞くと、すぐにもらえます。
QuesturaによってはKITなしで予約を取って必要書類を持参すれば、手続きを行なってくれるところもあるようですが、筆者が行ったQuesturaはKITが必須でした。最寄りのQuesturaへ事前に確認をしておきましょう。
②書類準備し郵便局へ持参→送付
KITに同封されている参考表を見ながら埋めて行きます。
筆者はModulo1のみに記入し持参でOKでした。Modulo2はそもそも同封しませんでした。
提出時、KITは必ず封を開けたままにしておきましょう!
郵便局の人が内容をチェックしてくれます。
Moduloでわからない箇所は開けておいても大丈夫です!
郵便局員のチェックで指摘があったタイミングで追記するか、直接郵便局の人に「ここわからなかったんだけど。。」って聞いて守るのもOKです。
同封書類一式も郵便局でをサクッとチェックしてくれます。
このタイミングで何か足りないと判断されたっばいは、必要に応じて揃え再度提出する必要があります。
特に問題がなければ、料金を支払い。
支払いが終わると、Questuraへの予約日時が書かれた書類・支払い控え・トラッキングができる書類番号の記載がある書類を受け取ります。
これらの書類は更新を「申請中」を証明するものでもあるので必ず受け取り、無くさないように保管しましょう。
③Questuraへ行く
郵便局で受け取った申請書に書かれている日時に
Questuraへ行き、申請書と領収書(郵便局でもらった書類全て)と、証明写真を提出。
→指紋の採取や書類の確認をされます。足りない書類がある場合は、指示に従い後日持参し申請完了。
下記を忘れないように必ず持参しましょう。
郵便局から渡された書類一式とそのコピー
証明写真4枚 / 4 Fototessera・・・・実際は1枚のみ提出しました。4枚必要なのかは実際のところは謎です。
パスポート原本持参
Permesso di soggiorno原本持参
郵便局から渡される予約日時が書かれている用紙に、Questuraへ持参すべきものが書かれています。
各自で必ず内容を確認し、準備するようにしてください!
④SMSを受け取り、引き取りに!
滞在許可証が無事発行されると、申請時に記入した電話番号にSMSが届きます。
メッセージが届いたら、指定された日時に引き取りに行きましょう。
所要時間
法律では60日間で発行される、となっている滞在許可証ですが、イタリアではウクライナ侵攻の頃からとてつもない時間がかかっています。(筆者の感覚ですが)
しかし、現状は1年から2年ほどかかると言われています。
①KITを送ってからQuesturaへ行くまでにかかった時間(筆者の場合)
→3週間
※ローマなどの大都市ではここだけでも1年ほどかかったという話を聞きます。
もし可能であれば郊外などでの申請を希望してもいいかもしれません。
②Qusturaで申請が完了してから受け取るまで。
→筆者はまだ受け取っていないので、進展があり次第情報をアップデートします。
噂によると1年〜1年半
Questuraの警察官に聞いたことろ、現状約1年から1年半ほど受け取るまでにかかると言われました。
これはローマでの話で、筆者はローマ郊外のQuesturaにて申請を依頼していますが、仕事をするのはローマの事務所で、出来上がり次第筆者が行ったQuesturaへ送ってくれる、とい流れとのこと。
そのため、窓口になっている警察官も、「なんと言っていいか」という感じした。
ちなみにフィレンツェの知り合いに聞くと、郵便局で指示された予約日が1年ほど、そして申請完了から約1年半から2年ほどだと言われたそうです。
ミラノ郊外の人の場合は、若干早くて半年受け取りまでにかかったと聞きました。
なににせよ、ものすごくかかる、といことですね。
申請中は不便でしかない
滞在許可証の期限が切れ申請中の場合、かなり不便です。
どんな点が実際に不便と感じるのか、そしてどのようなことに注意すべきかについてみてきましょう。
①シュエンゲン協定の国への渡航ができません。
「イタリアに住む資格がある」という条件で3ヶ月以上シュエンゲン国の一国イタリアに在住しています。
イタリア国内では申請書を見せれば不法滞在ではないとわかってくれるのですが、イタリア語で書かれているためか、他のシュエンゲンの国では申請中の書類が正式に認められていないようです。
そのため、他のヨーロッパの国に小旅行もできず、イタリア国内もしくは遠いアジアなどヨーロッパに関係のない国へしか行けのです。
②日本への帰国は直行便。
①のことに関係ありますが、シュエンゲン協定国での乗り継ぎができません。
アジア経由などは可能かもしれませんが、警察官曰く「直行便」なら、という話でした。
イタリアからの直行便の場合、現状「ITA Airways」の一択になります。
あくまでも筆者の見解ですが、シュエンゲン協定国の中ではイタリアでのみ申請書が有効なので、他のシュエンゲンの国を通過しなければ入国時に問題がないかと思います。
ただ、リスクはありますのでアジア経由にするかなどは自己判断でお願いします。
↓↓↓
エアトリでチェックする!
筆者の経験談
まだ滞在許可証が有効期限内の時に、何度かシュエンゲン国へ旅行したことがあります。
飛行機に搭乗する時になどパスポートまたはCarta d’identiàが必要になりますが、滞在許可証はあまり提示を求められたことがありません。しかし、一度だけ空港内の警察官からランダムチェックを受け、身分証明書を求められtことがあります。パスポートを見せたところヨーロッパへの入国の印(3ヶ月以内のもの)がなかったため、「滞在許可証ある?」と聞かれました。
もちろん、その時は見せて「OK」と問題なく解決!
滞在許可証はしょっちゅう聞かれるものではありませんが、このようにイタリア国外に出た時に聞かれる場合があります。トラブルを避けるためにも申請中は国外に出ない方が賢明かと思います。
仕事などで絶対に他のシュエンゲン国に行かなければならない場合は、一度Questuraに相談してみるのがいいと思います。
滞在許可証のトラッキング方法
申請中の滞在許可証を追跡することができます。
あまり更新は頻繁にされていないような気持ちもしますが、忘れた頃に検索してみるてはいかがでしょうか。
Questuraのホームページで確認しよう
Questuraのホームページから郵便局で受け取った書類に記載されている番号を入力すると、
状況を確認することができます。
入力するのは下記の矢印に書かれている番号です。
検索後、下記のような画面ができます。
滞在許可証更新の進捗情報によって表示される内容は異なりますが、こちらは「処理中」という表示です。
はじめバツマークでエラーかと思いましたが、下記の文を読むと処理中と書かれていました。
最新の状況が頻繁に更新されるのでhはないかと思いますが、目安程度にはなるかと思います。
詳細を知りたい人は、Questuraへ行くことをお勧めします。
筆者のように郊外のQuesturaで申請はするものの、ローマ市内の事務所が実作業をしている場合は、「詳細が見れない、わからない」と言われることもあるので、期待をしすぎないことをお勧めします。
次は10年後だと思い耐えましょう!
何かイタリアのシステムが劇的に改善されない限り、大きな改善は見られないと予測されます。
当分、自由に動けない不便な日が続きますが、待つのみです。
が、もしQuestura関係につながる知り合いがいれば、お願いして確認してもらうのも一つです。
イタリアはまだまだ「つながり」がものを言う国です。
筆者も気長に待とうかと思います。
また、受け取りが完了したら、記事をアップしますので、お楽しみに〜!
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