チャオ、イタリアに住んでいながらローマ市内でひったくりに被害にあった えりか です!
イタリアに住んで、3年目にしての悲劇でした。
起きてしまったことは仕方がありません、怪我などは全くなくかばんとその中のものを盗まれた住んだので、不幸中の幸いですが、後味は最悪です。
そこで、この経験を少しでもプラスに変えるべく「イタリアでスリ・ひったくり被害に遭った場合、どこに、どんなことを連絡するべきかなど対処法」についてご紹介します。
被害に遭ってすぐにすべきこと
被害に遭ってパニック・喪失感に苛まれるかと思いますが、まずは落ち着いて何をすべきかを考え、二次災害を防ぐために迅速に行動をしましょう!
被害に気がついてすぐにすべきことは下記です。
報告などは二の次で、大きな被害に繋がらないようにクレジットカードやキャッシュカード、SIMなどを止める、そして被害が最小限になる可能性を諦めず、周辺を確認してみましょう。
1. クレジットカード・キャッシュカードを止める
日本からの習慣で何かあった時のためのクレジットカードを持ち歩いている人も少なくないかもしれません。特にイタリアを旅行中の場合、むしろ必須アイテムの一つですよね。
各クレジットカード会社のセキュリティーの強化などにより、簡単に引き出すことはできないものの、犯罪の手口も巧妙になっているため、すぐにブロックのが賢明です。
現金やクレジットカードなど全てをなくしてしまった場合、
クレジットカード会社へブロック依頼をする際に、「緊急キャッシング」が可能かを確認してみましょう。
2. スマフォのSIMを無効にする
スマートフォンを盗まれた場合は、すぐに契約しているSIMの会社へ連絡し、SIMの無効化をしてもらいましょう。近くの公衆電話(時代的になかなか難しいかもしれませんが)を探してみましょう。
地下鉄の駅などにあることが多いので、事前にからホテルの最寄り駅などで確認しておくといいでしょう。
3. 近くにカバンが投げ捨てられていないか周辺を歩いてみる
あまり思いつかないかもしれませんが、意外にも見つかることがあると警察の方が言っていました。
ひったくりなどの罪を犯す理由は「現金」目当てであることが多く、現金や金目のもの、転売できそうなものなど以外は興味ない場合がほとんどです。
そのため、他のものはゴミ箱へ放り投げられていたり、道端にぽいっとされていることも少なくないと言います。
取られた鞄などがその辺に捨てられていないかを確認して少し歩いてみましょう。
4. 警察へ盗難届を提出
被害に遭った当日、時間によっては翌日に警察(Polizia di stato)もしくはカラビニエリ (Arma dei Carabinieri)=(国家憲兵または国家治安警察と日本語では訳されます)へ被害を報告する(=イタリア語でdenunciare(デヌンチァーレ)必要があります。
警察署では「どこで、いつ、何を、どのように」盗まれたか、大体の被害金額など詳しく伝えます。
その調書に基づき、盗難届(=盗難・紛失届受理証明書(盗難/紛失届 Denuncia di Furto / Denuncia di Smarrimento)を発行してもらい、その書類をもとに各所において再発行手続きなどを行います。
これにより、盗まれたものが証明でき、再発行がスムーズに行えます。
ここで発行される報告書(=盗難・紛失届受理証明書(盗難/紛失届 Denuncia di Furto / Denuncia di Smarrimento)は、他の書類の再発行のために必要になります。
原本(ハンコがあるもの)が必要な場合が多いため、複数枚もらっておくことをおすすめします。
また、この報告書は書類不携帯の理由を証明するものでもあります。例えば、身分証明は普段から常に身につけておくべきものですが、運悪く警察の尋問にひっかかり「なんで持ってないの?」となった時、「盗まれたんだよ」と証明することができます。
そのため、持ち歩くべき証明書の代わりとなる大切な書類なので、「denuncia」は必ず持ち歩くようにしましょう。
イタリアには交番がないので、巡回中の警察官に状況を話してみるのもありです。
筆者の場合は、当日警察官へ駆け寄ってみましたが、「う〜ん、一応気をつけて見てみるけど、明日盗難届だしにいってね」とだけ言われ終わりましたが・・・
筆者の場合は
筆者の場合、ローマ市内で21時ごろにひったくりに遭ったため、近くを循環してた警察官に事情を話すと、翌日でいいので被害の報告をしに警察署に出向いてとのことでした。
翌日は、被害に遭ったローマ市内ではなく、住んでいる近くの警察署へ報告へ行きました。
日本大使館への報告は事後でOK
気が動転して夜間にも関わらず、在イタリア日本大使館へ緊急連絡しましたが、紛失の場合特に緊急を要するものではないため、不要そうな感じでした。
緊急で今から出国なのにや、怪我をしてどーすればいいか、のような場合は日本大使館へ一度連絡するといいと思いますが、「これって緊急?」っと迷ったら連絡するのがいいと思います。
在イタリア日本大使館の被害に遭った場合の手引き↓
紛失したものに対しての対処方法
緊急で対応すべきことが終わったら、再発行などの手続きを始めなければいけません。
これが結構大変ですよね。イタリアでは手続きがスムーズにいかないことも頻繁にあるので、心が折れる作業ですが、がんばりましょう!
パスポート
パスポートを紛失した場合、再発行が必要となります。
イタリア在住者は旅行者とは異なり、イタリア出国まで時間に余裕があるため「再発行」の手配となります。
イタリアへ旅行へ来ている方は、在イタリア日本大使館より「渡航書」を発行してもらう必要があるため、大使館へ相談し対応を進めましょう。
※「渡航書」に関しては状況などによって対処法が異なるようです。随時在イタリア日本大使館に確認し、対応しましょう。
渡航書発行依頼、パスポートの再発行依頼には、警察署で発行された盗難・紛失届受理証明書(盗難/紛失届 Denuncia di Furto / Denuncia di Smarrimento)が必要となります。
詳細は大使館のサイト↓をご確認ください。
Carta d’identità(身分証明書)
Carta d’identità(身分証明書)はイタリア在住者が持つ証明書の一つです。
盗難にあった場合は、再発行の手配をしましょう。
筆者は運良くひったくりに遭った当日、Carta di Identitàを家に忘れていたため、再発行の必要は不要でした。
調べてみると、外国人の場合はイタリアに報告して、各自コムーネへ再発行依頼するとあります。
※下記へ詳細が書かれています。この中に記載のある「イタリア」というのが被害届に当たるのか、少し疑問です。
引用:https://www.cartaidentita.interno.gov.it/cittadini/furto-e-smarrimento/
警察署にて被害届を出される際に、次のステップを各自でご確認ください。
Permesso di soggiorno (滞在許可書)
こちらもイタリア在住者には欠かせない滞在許可書(Permesso di soggiorno)。
持ち歩いているイタリア在住者は少ないとのことですが、筆者は真面目にも持ち歩いていました。
こちらもやはり再発行手続きを行う必要があります。
被害届(Denuncia)を持参し、クエストゥーラ(Questura)(←こちらも別の警察)へ行き再発行の手続きを依頼します。
本来であれば数週間で完了します。
※筆者の場合、一年かかりました。詳しくは下記の記事をご覧ください!
現金もクレジットもない場合はウエスタンユニオン
イタリアではありませんが、実は筆者には(恥ずかしながら)もう一つスリの被害に遭った経験があります。
イタリアではなくスペインのマドリードでの話ですが、一人旅をしており財布ごとクレジットカードと共に全て盗まれたのです。
全てなくなった場合どうするのか?途方に暮れましたが、なんとかなるものです。
クレジットカード会社の緊急キャシングサービスを利用しよう
他にも色々と方法があるかもしれませんが、筆者の経験をもとにこの方法をお勧めします!
現地にお金を受け取るための口座がない場合、ウエスタンウニオンという会社を通してお金を受け取ることが可能です。
クレジットカードを盗難で停止する際に、必要であれば緊急キャシングを依頼しましょう。
カード番号が不明でも身分さえ証明(=パスポートなどが必要)できれば、あとは電話先でコードを伝えてもらい、ウエスタンユニオンへ行き、その番号を伝えるだけでお金を受け取ることが可能です。
ちなみにお金をもらえるのではなく、借用できるということなので、しっかり引き落とされます。ご注意を〜
家族へ送金を依頼する
緊急キャッシングができない場合、家族や知人へ日本からイタリアのウエスタンユニオンへの送金をお願いしましょう。
受け取り方は上記とほぼ同じです。
詳しくは下記のウエスタンユニオン(Western Union)のサイトから確認ください。
ウエスタンユニオンはどこにある?
ウエスタンユニオンは、両替所などに併設されていることがほとんどです。
そのため、観光客の多い中心地へ赴き、この黄色と黒が目印の「Western Union」を探しましょう。
きっとすぐに見つかるはずです。
見つからなければ、下記リンクから店舗を検索してみてください。
簡単にできる対策
これらの被害に遭わないため、万が一被害にあってしまった場合でもダメージを軽減するためにできる簡単な対策についてご紹介します。
常に「万が一」を意識しよう
イタリアは殺人などの犯罪は他の国に比べて多くはないものの、スリやひったくりなどの軽犯罪は増加しています。旅行客はもちろん、イタリアに住んでいる日本人や、イタリア人でさえ標的です。
繰り返しになりますが、できるだけ不要なものは持ち歩かないことがベストです。
やむを得ず大切なものを持ち歩く場合は、周りを十分に注意して歩くようにしましょう。
不審な動きをしていたり、空いているのにやたらと近くにいるなど少しでも違和感を感じたらすぐにその場から離れる、人の多い場所へ向かうなど早めの判断を行いましょう。
筆者も数日はショックな気持ちでいっぱいでした。
同時に、念のためにいろいろなものを持っていたため失ったものも多く。。。。涙
この記事を参考にする人が少ないことを願いますが、万が一必要な人が読んでくださり、少しでも力にんれれば光栄です。
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