こんにちわ、食べることが大好きな えりか です。
イタリアにいると絶対に楽しみたいのは何って言ったって食事ですよね。
その中でも、イタリア人も大好きな「アペリティーボ(Aperitivo)」はイタリアに来たら楽しみたい食文化の一つです。
最近では日本にあるイタリアレストランでもアペリティーボをしているところを見かけるぐらい段々広がりつつあるようです。
今回は、このイタリアの「アペリティーボ文化」について詳しく紹介していきます。
アペリティーボとは?
アペリティーボとは、食事前の軽食 のことです。
「アペリティーボ(Aperitivo)」という言葉自体は “食前酒”という意味で食事前に食欲を増進させるための飲み物を指しますが、実際は食事前の「軽く一杯」というような存在です。
通常、飲み物(アルコールまたはノンアルコール)+ 軽食 という形で提供されます。
イタリアでは仕事終わりの17-19時頃に同僚や友人とコミュニケーションをとるための一つ手段としてバール(BAR)などでアペリティーボを楽しむ習慣があります。
日本のハッピーアワーにも少し似ています。
しかしただ、ドリンクを安く飲めるというのではなく「アペリティーボ」には特徴がいくつかあります。知っておくと、よりイタリアでのアペリティーボを楽しむことができるので、ぜひ確認していきましょう。
では、下記にて詳しく説明していきますね。
アペリティーボができる場所
アペリティーボをしているお店は一般的には下記の場所です。
・バール(BAR)
・ホテル等ののラウンジ
・パブやレストラン
※もちろんお店によってしていないところもあるので、入店前に確認しましょう。
レストランで夕食よりも低価格
アペリティーボの内容やお店、環境によっても様々ですが、
大体7ユーロ〜12ユーロほどの予算で楽しむことができます。(約990円〜約1700円)
2023.3月 141円換算
お店によっては軽食どころではないほどたくさんの料理を提供してくれるところや、ビュッフェ形式で食べ放題のところなどもあり、夕食を摂る必要がないほどの満腹感を味わえるところも少なくありません。
ちなみにアペリティーボと夕食を一緒にとる場合は「アペリティーボ」と夕食という意味のイタリア語「チェーナ(Cena)」を合わせて
アペリチェーナ(Apericena)と呼びます。
ドリンクは基本1杯のみが料金に含まれているので、多少お代わりをしてもレストランで夕食を取るよりも安く楽しむことができます。
ただし、本当に軽食のみ(サンドイッチやフルーツ、スナック菓子など)の所もあるので、お腹いっぱい食べたい時はブッフェ形式のお店がオススメです。
アペリティーボで提供される食事って?
お店によって出される料理の内容、量は様々ですが、どんなものがあるのか紹介します。
だいたい下記の3つのタイプに分かれます。
ブッフェ(バイキング)タイプ
出典元:cafemattei
1ドリンク+バイキング という形式のアペリティーボ。
約10〜15ユーロが相場です。(約1400円〜約2100円)
2023.3月 141円換算
サラダ、パスタ、ピザ、サンドイッチ、揚げ物など様々の種類の料理が並べられており見るだけでもかなりテンションが上がります。
イタリア料理はもちろん、お店によってアジアン風など様々なジャンルを提供しているところもあります。
夕食を省けるぐらいたくさん食べることは可能ですが、クオリティーの面で言えばやはりレストランの方が美味しいのがほとんどです。
また冷めてしまっている料理なども多々あるので、「美味しい料理」を求めるのであれば是非レストランをお勧めします。
盛り合わせタイプ
1 ドリンク + 盛り合わせ タイプ。
7ユーロ〜10ユーロが相場です。(約990円〜約1400円)
2023.3月 141円換算
こちらはお店のおまかせで小さなサンドイッチやパニーノ、サラミ、フルーツ、チーズなどを適当に盛り合わせて持ってきてくれます。
小さなサイズのものが多いので、ちょこちょこと色々な種類の食べ物を試せるます。ワンプレートとは言え、夕食があまり進まなくなることもあるほど盛ってくれるところもあるので、ありがたいですが、注意が必要です。
またエノテカ(ワインのお店)でアペリティーボをしている場合、ワインに合う生ハムやサラミ、オリーブやチーズなどを盛り合わせてくれるところもあります。
スナック・軽食 スタイル
1ドリンク + 簡単なスナック・軽食 タイプ。
ドリンク代だけで出してくれるところがほとんどで
6ユーロ〜9ユーロが相場。(約850円〜約1300円)
2023.3月 141円換算
一番ボリュームが少なく、本当に少しつまみたい時にちょうどいいタイプのアペリティーボ。
飲み物だけ選んであとは、お店の人がナッツやチップスなど簡単なものをちょっとしたおつまみとして盛ってきてくれます。
夕食前にはこれぐらいの量が最適です。
もちろん、何も欲しくない場合は、「飲み物だけ」と伝えてください。
アペリティーボで飲みたいドリンク
特に何を飲まないといけないとは決まっていないのですが、ワインで作られるカクテルなど一般的に「アペリティーボのドリンク」してよく飲まれるものが数種類あるのでご紹介します。
スプリッツ(Spritz)
アペリティーボでは王道のスプリッツ(Spriz)。
イタリアの北部にあるベネト州が発祥のリキュールで鮮やかなオレンジ色をしていて、少し苦目なのが特徴です。
スプリッツは、「カンパリ(Campali)もしくはビッテル(Bitter)と呼ばれる」と「アペロール(Aperol)」、2種類のどちらかのリキュールで作られれるものが一般です。
「カンパリ」という名前の方が有名で知られていますが、カンパリとはビッテルを生産している会社の名前です。注文時は「カンパリ」でも通じます。
カンパリまたはアペロール +白ワインかプロセッコ(発砲白ワイン)= スプリッツ
そこにオレンジのスライスがトッピングされます。
スプリッツは是非試したいイタリアならではの飲み物です。
注文時、どちらのリキュールがいいか聞いてくれることがあるのでどちらか伝えてくださいね。
ちなみに筆者は「アペロール」を頼むことが多めです!
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プロセッコ(Procecco)(発砲ワイン)
もうひとつよく飲まれるのがプロセッコ、発泡ワインです。
炭酸なのでスッキリした味わいで軽く飲みたい時に最適です。
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クロディーノ(Crodino) 【ノンアルコール】
出典元:Alessandria Oggi
こちらも少し苦味のあるノンアルコール飲料。
ハーブ系の飲み物で色は鮮やかです。
ここにもオレンジかレモンのスライスをトッピングしてくれるところがほとんどです。
キノット(Chinotto)【ノンアルコール】
コーラーのような色をした、コーラーのような味のするノンアルコール飲料です。
名前の通りキノットという柑橘系の植物からできています。
こちらも少し苦味はあります。
こちらもオレンジをトッピングしていただきます。
もちろん、ビールや赤ワイン、カクテルなどお店にあるものならなんでも注文できます。
上記は、よくアペリティーボで飲まれる飲み物 ということで絶対ではないですよ!
好きなものを飲んで楽しむことが大切です!
地域によるアペリティーボの特色
地域によってアペリティーボの内容が異なるのも特徴の一つです。
それぞれの地域性を楽しめるのがいいですね。
ベネチア方面
バーカロ(Bacaro)と呼ばれる小さな食堂のような場所で見かける、
チチケッティ(Cicichetti)と呼ばれるパンの上にいろんな具材をのせた料理が有名なベネチア地方。やはりアペリティーボにはスプリッツとチチケッタという取り合わせが主流です。
ミラノ方面
ミラノのアペリティーボといえばビュッフェスタイルが主流です。
イタリア一の商業都市であるミラノは比較的遅くまで仕事をしていることが他のイタリアの地方に比べて多めです。そのため夕食を兼ねたビュッフェスタイルが主流です。
おそらく地方から仕事のためにミラノに住んでいる単身世帯の人たちが仕事終わりに軽く食べに行く、そんな地域性があるのかもしれません。
ローマ方面
ローマ方面では比較的、軽めのアペリティーボが多いです。
夕食前に早めに集合してアペリティーボをしてからレストランへ、という流れがごく普通に行われます。そのためアペリティーボで食べてしまうと夕食が食べれないという事態になるので、軽めのスナック程度のアペリティーボを出すところが多めです。
地域によって習慣、文化が異なりアペリティーボにもその生活に合わせてスタイルが主流になっています。上記を紹介しましたがもちろんお店によって様々なスタイルでアペリティーボをしているので、ミラノだからビュッフェスタイルだけ!というわけではないので、ご注意ください。
一石二鳥のアペリティーボ
色々と上記で説明しましたが、最後まで読んでくださりありがとうございます。
タイトルで「一石二鳥」と書いていますが、“一石三鳥”かもしれません。
アペリティーボによって
・低価格で食べられる
・イタリアの文化に触れれる
・友人たちとワイワイと楽しむことができる
イタリアはコミニュケーションの時間を大切にする文化です。
そのためイタリア人にとってアペリティーボはとても大切な文化の一つです。
是非、旅行で行かれる方も楽しんでトライしてみてください。
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