こんにちわ、えりかです。
イタリアは大都市もいいけど、小さな町も魅力的というのがイタリアのいいところ!
今日は、日本でも結構有名な観光都市、「チヴィタ・ディ・バンニョレッジョ(Civita di Bagnoregio)」についてご紹介します。
日本の名所で例えると、少し「竹田城」のような、天空の町と呼ばれるだけの高地にある小さな町で、魅力満載です!
どうぞ、お楽しみください!
バンニョレッジョってどんなところ?
ラツィオ州ヴィテルボ県にある、チヴィタ・ディ・バンニョレッジョは2500年ほど前にエトルリア人(ローマ人より前に栄えた人々)によって作られた町です。そのため町の至る所で多くのエトルリアの文化、歴史を感じることのできる町です。
また中世のルネッサンスの影響も大きく受けたこの街は、歴史と芸術に溢れたとても素敵な町です。
場所はこのあたりです。
なぜ「死ぬゆく町」なのか?
イタリア語でも“La città che muore”=死にゆく町 と言われているその由来は、
侵食や、何度ともなく見舞われた地震などによって住民が町の外へ移住居を移したためです。
また町へのアクセスがあの有名な橋のみとなっており、さらに過疎化が促進されてしまったのが原因です。このように誰も住まない、侵食が進む町が名前の由来となっているというわけです。
ちなみに、実際に住んでいる住人は11名(2021年時点)となっています。
バンニョレッジョの見どころは?
「死にゆく町」というネーミンがつけられ、多くの人に知られるようになったバンニョレッジョ。
今やイタリアの中でも有数の観光都市となっています。
そんなバンニョレッジョのお楽しみポイントについてご紹介します。
絶景!1本の橋と繋がる町
有名なこの景色は欠かすことのできない見どころです。
1本の約300メートルも続く先に見える町。
この風景は圧巻です。
2019年の「地球の歩き方」イタリア版の表紙にもなった場所です。
引用元:amazon Japan
サン・マリア門(Porta s.Maria)
このサン・マリア門(Porta san Maria)はこのチヴィタの町へ入るための唯一の入り口となる門です。
エトルリアの時代に凝灰石を掘って作られたもので、教会の近くにあることから「ポルタ・サンタ(Porta Santa)=聖なる扉」とも呼ばれていました。
中世にはゴシックアートを施した扉がつけられ、壁には十字架も刻まれました。
これはテンプル騎士団が聖地をめぐる旅から戻ってきたときに刻まれたと言われています。
また一時、チヴィタを支配していたオルヴィエート(Orvieto)の貴族であるモナルジテ家との戦い、彼らの本拠地であるお城を崩壊したことを、記念した2頭のライオンはぜひチェックして欲しいポイントです。ぜひ、通過するだけではなく、じっくりと見てみてください。
サン・ドナート教会(Chiesa di san onato)
チヴィタの町の中心にある広場に面しているのが、サン・ドナート教会(Chiesa di san Donato)です。
この教会は大変古く、5世紀にロマネスコ様式で建てられたのが起源だと言われています。
また至る所から感じる、歴史もここの見どころの一つです。
想像もつかないぐらい前に作られた壁が見れるだけでも感激です。
アンティカ・チヴィタ(Antica Civita)
あまり有名なスポットではないのですが、町の中にある小さな博物館のような場所です。
小さな洞窟のようなスペースに、この町の起源でもあるエトルリア人の生活器具などを展示して、当時の生活の様子を見学することができます。
1000年以上前の民族の暮らしが、意外にもあまり現在と変わらずかなり驚いたのを記憶しています。
地元のご夫婦?で営まれているようなスポットなので、営業が不定期なのかもしれませんが、
見つけたらぜひ、見学する価値大ありです!(2019年時点では1ユーロ/1人)
トンネル (Tunnel)
ローマ時代に水道橋を拡大するため作られたトンネルです。
「ブカイヨーネ( il bucaione)」と呼ばれるこのトンネルは、第二次世界大戦でも戦車が通るなど、こちちらも多くの歴史を経たトンネルです。
現在は、一時的にアクセスが不可となっていますが、もし機会があればチェックしてみてください。
筆者は時間が足りず、ここへは行けていませんが。。
おまけ:ボナヴェントゥーラの家 (Casa di San Bonaventura)
ここは、聖ボナヴェントゥラが思春期のころに、過ごした家があった場所です。
1524年から教会に捧げられました。
その後、地震や侵食などにより廃墟のようになっています。
小さく細い階段を少し下って入る洞窟のような場所にある場所は残念ながら、
一般公開がされていな場所です。
筆者も実際行きましたが、立ち入り不可でした。
が、知っておいた損はないと思い、ここに記載致しました!
美味しい食事
山岳地帯なので、美味しい山の幸を堪能するのが筆者のおすすめです。
まず、生ハムやサラミは欠かせません。
そして、ピチアレッリ( Piciarelli )と呼ばれパスタ(麺の一種)が有名です。。
中でもトリュフで作った太麺の手打ちパスタがご当地グルメです。
また鳥のホルモンを使ったトマトソースのフィットチーネパスタや、ポルチーニだけのパスタなどもおすすめです。
あと、クルミなどのナッツ類も有名なので、デザートはこのような食材が使われたものを味わってみるのがいいと思います。
下記は、筆者が実際に食べた料理です!
筆者が実際に訪れたレストラン「OSTERIA AL FORNO DI AGNESE」
とても美味しくて、可愛らしいレストランでした。
迷ったら、一度こちらのレストランを検討してみるのもいいと思います。
チェックしたいお土産さん
このチヴィタでお土産で買いたい人は必見です。
筆者も実際に購入したお店ですが、とてもよかったのでご紹介します。
Acqua di Civita(アクア・ディ・チヴィタ)
このお店ではロバのミルクを使った製品を中心に、石鹸やクリーム、またパフュームなどを販売しているお店です。実際にハンドクリームとリップクリームを使用しましたが、香りもよく、さらに肌触りがとてもよく手は本当に柔らかくなったと感じるほど。(あくまでも筆者の意見です!)
配送料はかかりますが、海外へも発送してくれるようなので、
「イタリアまではいけないけど!」と強く思う方も購入可能です。
下記に公式ホームページのリンクを貼っておきます。
チヴィタ・ディ・マンニョレッジョまでの行き方(アクセス)
車でのアクセスが便利!
車でのアクセスが便利です。
ローマからは車で約2時間です。
バンニョレッジョまで車で行き、そこから橋を渡ってチヴィタ・ディ・バンニョレッジョまで徒歩で向かいます。
公共交通機関では・・・
公共交通機関を利用する場合は、
ヴィテルボ(Viterbo)、または オルヴィエート(Orvieto)の駅からバスでバンニョレッジョ(Bagnoregio)まで行くことが可能です。
ヴィテルボ(Viterbo)経由
ローマ〜ヴィテルボ
ローマからは、ローマテルミニ (Roma Termini)駅、ローマオスティネーゼ(Roma Ostinese)駅、またはローマティーブルティーナ(Roma Tiburtina)駅からビテルボ(Viterbo)駅に向かえます。
所要時間:2時間弱
費用:5.6ユーロ〜
ヴィテルボ〜バンニョレッジョ
ヴィテルボのViterbo, Riello /p.zza G.Brunoにある乗り場から
バンニョレッジョのvia G.Garibaldi までバスで約55分です。(2.2ユーロ)
オルヴィエート(Orvieto)経由
ローマ〜オルヴィエート
・ローマテルミニ (Roma Termini)駅→オルヴィエート(Orvieto)駅
所要時間:1時間〜一時間半ほど
費用 :8.6ユーロ〜
オルヴィエート〜バンニョレッジョ
オルヴィエートの Orvieto Scalo, Staz.FS (Orvieto)からバンニョレッジョのバンニョレッジョのvia G.Garibaldiまでバスで約45分 〜60分です。(経由による)
◆バスの検索は下記のリンクからできます。(Lazio州のバスサービス「cotral」)
◆電車の検索は下記のリンクからできます。(Trenitalia)
電車の費用や時間は、時期や経由によって異なるため、事前に各自で必ずご確認ください。
バスなども本数が少ない場合があるので、しっかり往復の時間を確認しておくようにしましょう。
バンニョレッジョ〜チヴィタまでの橋
チヴィタ・ディ・バンニョレッジョという町は、橋を渡った後の町の名前を指します。
橋を渡るまでは「バンニョレッジョ」、
そして橋を渡った先が「チヴィタ(またはチヴィタ・ディ・バンニョレッジョ)」の町です。
そしてチヴィタへ行くための唯一の橋を渡るのに1人5ユーロの費用がかかります。
町の維持費などに充てられるとのことです。
◆バンニョレッジョのホームページ
バンニョレッジョの最新アイテム
最近、チヴィタ・バンニョレッジョのトラベルカードが発売されました。
12ユーロでチヴィタでのさまざまなサービスが受けられます。
チヴィタを観光の際は、お得だと思うので合わせてご紹介しておきます!
行ける間にぜひ訪れたい町です
「死にゆく町」と言われているだけに、今でも侵食が少しずつ起こっています。
まだ町が安全に観光できる間にぜひ、訪れてほしい町です。
そして、美しいこの町が少しでも長く存続し、人々の間で愛されることを願うばかりです。
ぜひ、みなさんも機会があれば訪れてください!^^
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