イタリアでの結婚手続きで苦労した えりか です。
1年前のできことですが、記憶の新しいうちに記載します。
今回は、「イタリア人とイタリア方式でイタリアで婚姻するまでのステップ」をご紹介します!
<内容は・・・>
イタリア人の男性とイタリア式で婚姻をCOMUNEでする場合
その他の場合は方法やステップが異なる場合があるのでご注意ください!
1) (出国前)必要書類を確認し、結婚式の予約をしよう。
イタリア人パートナーに、住んでいる(籍を置いている)イタリアの市役所(Comune)に
国際結婚に必要な書類を確認するとともに、結婚したい日の予約をとってもらうようにしましょう。
Comuneで結婚をする場合、数ヶ月前から結婚式の日取りを抑えることができます。
希望の日がある場合は、予約がオープンされると当時にすぐに押させてもらうようにしましょう。
一般的に必要だとされている書類は決まっていますが、Comuneによって異なる場合があるので、
必ず事前の確認が必要です。
<一般的に必要な書類>
・婚姻要件具備証明書(NULLA OSTA)
・出生証明書(CERTIFICATO DI NASCITA)
婚姻要件具備証明書(NULLA OSTA)・・・結婚できる状態であることを証明する書類。
(未婚である、年齢を満たしているなど)
筆者の住んでいるComueでは、当初あまり事例がないのでわからないと言われ返されました。
その後、再度チャレンジしようやく必要書類が判明しました。。。笑
※必要書類に関しては各Comuneで確認が必須です。
日本大使館に問い合わせても解決されませんのでご注意。
2)(出国前)在イタリア日本大使館(領事館)へ事前確認
上記1)で必要書類を確認できたら、次は問題なく日本大使館で発行できるかを事前に確認します。
日本大使館が婚姻要件具備証明書(NULLA OSTA)、出生証明書(CERTIFICATO DI NASCITA)を発行に必要としている書類は下記の通りです。
↓イタリアに到着後、婚姻手続きをする際に必要な書類ですが、
日本の市役所で入手した「戸籍謄本」または「全部事項証明書および改製原戸籍」で問題ないかを事前にメールで確認することができます。
・申請者のパスポート
・婚姻相手の国籍、氏名 、生年月日が明記された公的機関発行の書類
(パスポート、身分証明書(CARTA D’IDENTITÀ)など、コピー可)
・3ヶ月以内に発行された「戸籍謄本」
または「全部事項証明及び改製原戸籍」 1通 (原本)
日本の市役所で発行される書類が必要なので、出国前に事前に実際手続きをする在ローマまたはミラノにある日本大使館へ確認しておくことをお勧めします。
理由は万が一、書類に不備があったり情報が不足しても必要な書類を日本から取り寄せるのに時間がかかりスムーズに手続きでききないというトラブルを回避するためです。
大使館へ確認が取れたら、必要書類の原本を入手しイタリアへ持参しましょう。
原本は3ヶ月以内に発行されたものである必要があります。
有効期限をできるだけ長くするため
ギリギリに市役所へ取りに行くのをお勧めします。(念のため)
日本の市役所で発行される書類は必要分より多めに取っておきました。
どこで何の手続きで急に必要になるかわからなかったので。。
実際どっかで多めに必要だったことがあり、たすかりました。。汗
3) 在イタリア日本大使館へ発行申請へ
2)で事前確認してもらった書類を持って、担当の在イタリア大使館へComuneが必要としている書類を発行してもらいに行きましょう。特に予約は不要です。 →コロナウィルス の影響で2020年7月現在では予約必須です
セキュリティーのため、必要書類のみ持ち込むことができます。
入り口にある指定されたロッカーに他の荷物をしまい窓口のある部屋へ向かいます。
中に入り、申請のために必要な書類の記入をし、日本から持参した書類等を併せて提出し、
内容を確認してもらいます。
申請が完了すると、必要書類の完成予定時間を教えてもらえるので、指定された時間以降に受け取りに行きましょう。
所要時間:1日(筆者の場合午前中に申請し、夕方16:00頃に受け取る感じでした)
費用:20ユーロ(書類を受け取る際に支払います)(2020年7月時点)
4)日本大使館が発行した書類を” LEGALIZZAZIONE”する
このステップでイタリアの実態を目にすることができます。ここは少しアグレッシブに行く必要があるので、頑張ってください!
(ただ、話が長くなるので、このトピックはまた別の記事にて紹介します。)
→予約ができるようになり、無意味な格闘をなくなりました。(笑)
このLEGALIZZAZIONEとは日本大使館で発行された書類がイタリアの法的書類として認めるよーというための手続きです。
Prefetturaというイタリアの公的機関にて手続きをします。
申請機関・・・近くのPrefettura
費用・・・16ユーロ分のMarca da bolla
(異なる場合があるため、事前に担当prefetturaへ確認してください)
所要時間・・・予約していけば基本的にはその場で完了
予約ができるようになりました!必ず予約していくことをお勧めします。(当日対応してもらえるか不明)
※ただし、予約が数ヶ月後の場合もあるので、早めに予約しておきましょう!
詳細はPrefetturaのサイトを確認しましょう。Prefetturaの公式サイトはここから
5)Comuneへ行き結婚の公示(Pubblicazione)をする
4)にて受け取った書類と、事前に必要だとされていた結婚のための書類をComuneに持って行きます。
そして、結婚のための手続きを行います。
Comuneによって異なる可能性もありますが、筆者が申請したComuneで必要だった書類は下記でした。
参考までに記載します。
- 婚姻要件具備証明書(NULLA OSTA)・・・4)
- 出生証明書(CERTIFICATO DI NASCITA)・・・4)
- パスポートの原本と写真のページのコピー
- 16ユーロ分のMarca da bollo (収入印紙)
最終的にはこれぐらいだったはずです。
しかし、実は上記とは別に3)の大使館で発行してもらった(訳してもらった)書類が
『誰が、どんな風に訳したのかを証明する書類が必要』と言われました。
意味がよくわかりません。
「日本大使館はこのComuneにだけ発行しているのではなく、他のComuneへも同じやり方でしていて、このような(誰がどのように訳したか書いている)書類を発行しているようなことは一切言っていなかった、無いといけない書類なら絶対くれたはずだけど。」と流石の筆者も反論。
すると、「OK、やってみるわ。」と担当者。
そして実際に結婚するComune(筆者たちは隣町で結婚をしたので)で2週間以内にインターネット上で結婚が公示されるので確認しておくように言われ無事完了です。
※住んでいるComuneと違うComuneで結婚する場合
5)が終わったら実際婚姻を届けるComuneに出向き、Pubblicazioneが終わったことを告げ、
実際に結婚式を挙げるComuneが必要だという書類を渡します。
そして式当日の段取りを軽く打ち合わせしておきます。
注意!実際にあった「あってはならない珍事件」
イタリアでは本当に「これで安心」というレベルになることがないと悟った事件です。
筆者がまだ日本にいた頃、旦那さんがちょこちょこと仕事の合間を縫って式の準備を進めてくれていました。
結婚式のComuneの予約をし、費用を支払い。
その後、何かの確認に再度Comuneに出向くと、
「え、その日予約ないよ?」っと担当者。
「は?支払いもしたけど」と旦那くん。
「でもここに何も書かれた無いから、予約されてないよ」と言われ
急いで一旦自宅へ帰りレシートを探す。
そして、そのレシートを持って再度Comuneへ。
「あ、ほんとだね。誰か書き忘れたのかな?」
って。レストランの予約でもこんなの「ありえへん!」と感じますが、
人生の最大イベントの一つ結婚式の予約を書き忘れるなんていうケアレスミスが発生。
レシートが手元にあり、かつダブルブッキングされていないからよかったものの
ありえないミスです。
イタリアでも念には念をとダブルチェック、いえトリプルチェックを入れるぐらいでないと
自分が困る。
皆さんも、ぜひトリプルチェックを心がけてください!
準備の流れのまとめ
出国前
①:結婚したい日をComuneで予約しておく。
(イタリア人パートナーにお願いするのが時間的にベストだと思います。)
※住むCOMUNE以外で結婚したい場合は別途予約時に必要書類や流れなどを確認しておきましょう。
②:婚姻に必要な書類を担当のComuneに確認する
③:②を作成するために必要な書類を日本大使館のサイト(不明な場合はメールなどで直接)から確認し、日本の市役所から必要書類を入手する
④:③を日本大使館にメールで送り、②で必要な書類作成に③が十分か、問題がないかを確認。
イタリア入国後
⑤:ある程度日程が分かった時点で、Prefetturaの予約を試みる
⑥:日本大使館へ③でOKが出た書類を持って発行申請をする
⑦:⑥を持ってPrefetturaへ行き、legalizzazioneする
⑧:⑦と他②で指定された書類をもって該当のComuneへ行き、婚姻の申請
⑨:(数週間後)結婚の公示がされたことを確認
⑩:住んでいるComuneと異なるComuneで結婚する場合は、⑧が完了したことを報告、必要書類を提出。
基本的にはこれで完了です。あとは当日の流れや、これで問題ないかダブルチェックを担当者と行い、できるだけ自分が安心できるよに、疑問を払拭していきましょう。
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