こんにちは、イタリアに移住したえりかです。
移住する際、荷物をできるだけ費用をかけずに送るにはどのような方法があるのか。
他にもたくさん考えるべきことがある中、荷物の移動も悩みの種の一つでした。
色々と調べた結果、番低価格でシンプルな郵便局の「国際郵便(船便)」を利用して荷物をイタリアへ送付しました。
今回は、「イタリア移住時に、荷物を低予算で送るための4ステップ」について紹介します。
ぜひ、イタリアもしくは海外移住時に参考にいただけると幸いです。
サービスの比較
検討したサービスは下記の3つの方法です。
それぞれの特徴をざっくりまとめました。
日数の目安は状況や量などによっても左右するので随時確認してくださいね。
- 国際郵便(船便)
メリット :料金が安い
デメリット:日数がかかる(目安:船便だと2〜3ヶ月)
また紛失される可能性も無きにしもあらず
問い合わせ先が現地のイタリア。
※EMSではもっと早く到着しますが、料金は高くなるためここでの紹介は省きます。 - 国際宅配便(クーリエ業社:Fedex, DHL,ヤマト宅配便 など)
メリット:日数は短め(目安:約1週間ほど)
紛失の可能性は極めて低い
カスタマーケアが少しマシ
デメリット:費用が高額になる
- 国際引越し業社
メリット:大きなものを運ぶ際にも対応している
キットなども充実していて準備が楽。
デメリット:かなり高額になる
今回ご紹介するのは、実際筆者が使用した最安値の「国際郵便(船便)」での配送についてです。
(他2つの方法については実際に利用していないので、ご案内は控えておきます。またいつか実際に利用した際、記事にします)
では、国際郵便でイタリアへ荷物を発送、受け取りまでの流れです。
国際郵便の料金表

郵便局からの国際郵便の料金を下記にまとめます。
下記はヨーロッパ地域までの配送費用です。
航空便とSALは両方飛行機での配送ですが、
かかる日数が航空便の用が早いという違いがあります。
※2023年3月加筆時現在 SALの受付は現在されていません。
これをみると断然、「船便」が安いです。

料金等の詳細は下記のリンクから確認できます。
事前にこちらでも確認してください。
▼▼
郵便局 料金タリフ
ステップ1:箱選び

国際郵便の場合、箱は自分で調達する必要があります。
筆者は近所のスーパーで大きめの箱をちまちまといただきました。
規定以内のサイズのものを選ぶ
規定サイズは(一辺の長さが1.5m以内、縦+横+高が3m以内のもの)です。
ただし、あまり小さな箱だと数量が増えてしまし、紛失につながる可能性もあるので、
ある程度の大きさは確保しておいた方がいいと思います。
ちなみに料金は数量ではなく、重量で決まります。
丈夫なものを選ぶ
船便だと湿気でまず段ボールが柔らかくなってしまい、傷ついたり破れやすくなります。
また基本荷物は重ねて運ばれるため上の荷物の重みがかかり、
ぺっしゃんこになることが想定されます。
できるだけ芯の入ったしっかりしたものを探しましょう。
スーパーにないときは購入しましょう。
外装がシンプルなものを選ぶ
スーパーなどで拝借した場合、入っていた商品についての注意事項がパッキンに直接記載されていることがあります。
例えば、瓶などの割れ物が入っていた箱なら「取扱注意」など。
実際、入れるものとは全く関係がないので、配送する際の混乱につながります。
できるだけ外装はシンプルなものを選ぶのをお勧めします。
万が一記載されている場合は、ガムテープ(茶色の)などを上から貼り隠してしまえばOKです。
ステップ2:梱包・箱詰め作業

壊れやすいものに梱包材(プチプチなど)をぐるぐる巻きつけ、衝撃に耐えれるようにし、
それぞれ段ボールに詰め込んで行きましょう。
重量が偏らないように満遍なく詰める
ついついやってしまうのが、カテゴリーごと分けての箱詰め。
でも本ばかりの箱と衣類の箱だと重量の差がかなり出てしまいます。
あまりにも偏ってしまうと、重量オーバーの心配や、規定重量内(30kgs)でも段ボールの底が抜けてしまうなどのトラブルになる可能性もあるので注意しましょう。
壊れやすいものは、服などの間に入れ衝撃を受けにくい所へ入れる
梱包をしっかりしていても衝撃に負けてしまうことがあります。
できるだけ衝撃に弱いものは柔らかいものの間などに挟み衝撃を受けにくいように工夫しましょう。
※液体物を入れる際は、万が一漏れて他の荷物を汚してしまわないようにビニールなどに入れておくのをお勧めします。
底が抜けないようにしっかり、テープなどで固定する
湿気などで段ボールがヨレヨレになることが想定されます。
実際私のもかなりくたびれた様子で到着しました。
重さに耐えれるようできるだけ段ボールの底はしっかり目に固定しておきましょう。
ビニール素材のテープなどで固定するのをお勧めします。
詰め終わっても蓋を閉じないでおく
詰め終わっても段ボールの蓋を閉めてはいけません。
次の項目の「中身のメモを取る」のためだけではなく、最終は郵便局員の方が中を確認してOKが出てから蓋をしっかりと閉めます。
二度手間にならないように、この時点ではまだ蓋は開けておきましょう。
それぞれの段ボールに何がどれだけ入っているかをメモする
段ボールの表面に貼り付ける伝票を書くために内容を把握しておく必要があります。
それぞれの箱の中に、何がどれだけ入っているかを記入しないといけないので正確に書き留めておきましょう。
税関でのチェックに使用されるので、適当ではいけません。
ステップ3:伝票をそれぞれの箱ごとに記入
2021年〜通関電子データ送信義務
2021年より手書きにる伝票による荷物の引き受けができなくなり、パソコンやそマートフォンから郵便局のシステムにデータを登録する「通関電子データの送信」が義務化されました。
データ入力後に、伝票を出力する流れとなります。
通関電子データの送信は下記「国際郵便マイページ」より
2023年9月22日〜HSコード類の送信義務
HSコードとは税番コードのことで、各製品にはさまざまな条件により枝分かれしたコードが振り分けられ、全てのコードに税率が与えられています。HSコードをみると、税率がすぐにわかる、という仕組みです。
このHSコードの送信が2023年9月からイタリア(多くのヨーロッパの国)向けの荷物にも必要になる予定です。この日以降に発送する場合は注意してください。
手書き伝票の説明も、役立つこともあるかと残しておきます。
↓↓(下記は加筆していません 2023年3月末)
郵便局に事前に行き、伝票を数部もらっておきましょう。
それぞれの段ボールに入れる荷物が確定したら、伝票記入です。
下記のフォームの伝票です。
上記の郵便局にも説明はありますが、このような伝票をそれぞれの箱には必要があります。
【1】荷送り人の情報を英語で記入。
【2】受取人の情報を英語で記入。
【3】A→荷物の品名(英語またはイタリア語)
B→数量 (正確な)と値段
C→どのような目的で送るか
D→どのような方法で送るか
E→荷物が危険品に該当しないか
F→保険を付帯するか
G→不在の場合どうして欲しいか
H→サイン
【1】も【2】も同じ名前にしました。(筆者の名前です)
【2】の住所は、イタリアの旦那君の家にしました。
(到着時は彼の実家にお世話になっていたので)
【3】A→英語とイタリア語両方で書きました。
もし可能であれば両方書いた方が良さそうです。
(英語だけでももちろん可)
B→正確な 数量 と値段
「自分のずっと使っていたものの値段なんて。。。」
っと思いますが、購入時の大体の値段を書きました。
高額のものの場合、関税が発生するかもしれないためです。
また保険を付帯する際もこの金額を元に計算するため記入が必要です。
※ブランド物など高額のものはできるだけ手荷物に入れる方がいいですが、
止むを得ず送る際はしっかりと本当の値段を書きましょう。
開封検査になって虚偽がバレた場合罰金などに課せられる場合があります。
重量は郵便局の人に測ってもらいました。
C→どのような目的で送るか
「その他」を選び、英語とイタリア語で「Moving (Traslocare):引越し」
と記入しました。
また個数も全量のうちの何箱目のものかをしっかり記入しましょう。
D→どのような方法で送るか
「船便」を選択
E→荷物が危険品に該当しないか
アルコールを含む液体(香水・化粧品など)
詳細は、伝票の表記を参考にするか、郵便局に確認ください。
F→保険を付帯するか
私は付帯しませんでした。
プラス料金がかかるのと、追跡もできるので到着はするだろうと考えたため。
G→配送先に配送できなかったの場合どうして欲しいか
筆者は保管期間後に転送で、一番安い方法でを選択しました。
H→サイン アルファベッドで自分のサインを書きます。
ステップ3:集荷依頼・荷物の受け渡し

準備が整ったら集荷の依頼をします。
※依頼してから数日かかることもあるので、早めに段取りしておくことをおすすします。
もし少量で持ち込みができるのであれば郵便局へ持っていってももちろんOKです。
筆者は8個口だったので電話で集荷依頼をし取りに来てもらいました。
玄関先で局員の方が対応してくれます。
・中身と伝票の内容に誤りがないかを確認
・伝票の記載に漏れ・誤りが無いかを確認
・重量・大きさを測定
内容の確認が終了したらその場で閉封します。
料金を支払って、控えを受け取り完了です。
この控えはもちろん手元に置いておいてくださいね。
ステップ4:荷物受け取り

日本の郵便局から国際郵便でイタリアへ送った場合、送り先の住所まではイタリアの郵便局が届けてくれます。
バラバラとまとめて届かない場合もありますが、気長に待ちましょう。
筆者に起こったイレギュラーの事例
日本から発送して約2ヶ月が経った頃、イタリアの郵便局から封筒が届きました。
荷物の個数と同じ封筒の数。
ドキッとして封筒の中を見てみると、
伝票のコピーと、必要事項を記入する用紙が入っていました。
どうやら税関に必要な書類のようです。
筆者の場合、下記の2種類の書類が箱に対して届きました。
(すいません、書類が少し歪んでいます)


どうやら、詳細が知りたかったようで伝票に書いている内容を書いて、
さらに必要事項を追記してメールにて送付しました。
返信はないですが、順次処理をしてくれるようでそれから1週間後8個中7個が届きました。
あとの1個は? 。。。。不安が募り電話で確認したところもう一度メールで書類を送って欲しいとのこと。どうやら見落とし?(うまくメールが届いてなかったのか?)でした。
それから数日後無事届き、全ての荷物が到着島しました。
追跡もできるので安心
国際郵便とくに船便に関しては紛失をするかもしれない、という心配があるかと思います。
イタリア側の郵便局も紛失する確率が少しずつ下がっているという話も耳にします、最終受け取るまで上記のイレギュラーなども発生してとてもドキドキしました。
しかしトラッキングで貨物の追跡も可能なので、貨物の状況がわかり安心です。
下記の画面から貨物番号(送り状の上のアルファベッドから始まる番号)を入れて検索してください。

国際郵便の場合、日本から荷物が出発するとイタリア側にて対応してもらうことになるので、
万が一問題が起きた際はできるだけ周りのイタリア人に助けを求めるのをお勧めします。
なんせ、難しい。。
あまり大切なものは入れない方がいいかと思いますが、
時間はかかっても到着したので、
気長に待てるのであれば、国際郵便(船便)はおすすめです。
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