チャオ、イタリアの酸いも甘いも経験しはじめている えりか です!
イタリアは観光大国としてかなり有名で世界中から多くの人が観光に訪れる国の一つです。
そんな中、その人気を手玉に取り不健な料金を観光客に請求するレストランやお店が増えています。報道でもよくこのような話を聞く機会が増え、イタリア市民も呆れているほどです。
そこで今回は、「ぼったくりに遭わないために気を付けるべきこと」について飲食店編・タクシー編・両替所編に分けて詳しくご紹介します。
楽しい旅が嫌な思い出にならないためにも、できるだけこれからご紹介するポイントを念頭に入れて旅を楽しんでいただけると幸いです。
ぼったくりが頻発する背景
イタリアでぼったくりが頻発するのには大きく2つ理由があります。
●観光客が増え、チャンスが多いこと
●おもてなしの心を捨て、少しでも儲けようとするイタリア人の人間性
コロナウィルスが落ち着いたイタリアではかなりの観光客が殺到しオーバーツーリズム化しています。
2023年の夏には6,800万人の観光客がイタリアに来伊し、2億6,700万人の宿泊が見込まれている状態です。
これは2022年の同時期に比べ、それぞれ4.3%、3.2%も上まっているほど、2023年のイタリアは観光客で溢れかえっている状態です。
参考記事:Travel Quotidiano「Demoskopica: 68 milioni di turisti in estate 2023. Overtourism? cos’è?」
それをいいことに、旅行でリラックスしている人たちに不当な金額を請求し少しでも懐を肥やすことに執念を燃やすイタリア人。
「どうせ、もう2度と戻ってこないだろうから」「どうせ文句も言えないだろう」という感覚を持っているイタリア人も残念ながら少なくありません。
また、スタッフは本当はいい人だけど、オーナーからの指示で仕方がなく不当な対応をするお店などもあり、外から見抜くことは簡単ではありません。
そんな不当な請求・ぼったくりに遭わないために注意すべきポイントを確認していきましょう。
実際のぼったくり事例
飲食店編
イタリアの飲食店では基本的には全てメニュー表があり料金がわかるようになっています。
特にお手軽のはずのBARやジェラーテリアなどに料金表示がない場合は、「だいたいこれぐらいだろう」と見込みで注文せず、入店を避けるのが賢明です。
ただ、どうしても入る場合は下記の対策をしっかりと行い、被害に遭わないように注意を払いましょう。
対策①メニュー表で料金をしっかり確認しよう!
大体のトラブルはこれで解決できるはずです。
オーダーする料理やドリンクの料金だけでなく、レストランはもちろんBARでテーブルに座る際は「サービス料」などが別途小さく表記されている場合があるため、特にメニュー表の下の方に書かれている小さい文字もしっかり見るようにしましょう。
イタリアでは大体、サービス・テーブルチャージ「Coperto(コペルト)」または英語で「Service Charge」と書かれていることが一般的です。
また、魚やお肉などは時価で値段が書かれていなかったり、1KG(キログラム)あたりの重さに対する価格が記載されていることがあります。
その場合、その魚やお肉の大きさによって支払い金額が異なるため、事前にどれぐらいの重さか、
トータルいくらになるかなども、「しつこいか?」と思うぐらい聞いてみることをお勧めします。
対策②客引きにはついていかない
観光地の中心街にはたくさんの魅力的なレストランがずらっと並びます。
このような観光地にあるレストランの前で多くのウェイターの人が客引きや声かけをしています。
まだ、自身のレストラン前であればまだ悪くないのですが、時たま少し離れた場所まで客引きに来ているスタッフも目にします。
フレンドリーに声をかけてくれるので、断るのは悪い気がしてしまうかもしれませんが、笑顔で「No, grazie(ノー・グラツィエ)または「No thank you」で断りましょう。
全ての客引きしているレストランが悪いわけではありませんが、法外な費用を請求するレストランの特徴のひとつともされています。万が一入店する場合は、「しつこいかな」と思ってもぐいぐいと細かく確認するようにしましょう。
対策③口コミを確認しよう
気になるレストランなどがある場合、入店する前にTrip Advisor(トリップアドバイザー)などの口コミサイトやGoogleなどの評価やコメントをチェックするようにしましょう。
主観的な内容が多い場合もありますが、料理の写真だけでなく、メニューやレシートの写真など確認することが可能です。そして、特に注意するのは、低評価のコメントです。不当な請求がされていないかなど、過去の投稿も含めコメント内容を確認しましょう。
!外出先から検索できるよう、WifiやSIMを用意しておくと便利です!
対策④躊躇しないで確認しよう
残念ながら日本人は彼らにとっていいターゲットです。なぜなら基本的に穏やかで全て受け入れるから。
そして、料金についてしつこく聞くことはあまり「美」と感じない点から多くの日本人が細かい確認をせずに不当な扱いを受ける場合があります。他国の人はもっと引くぐらいぐいぐいと追求します。
疑問に感じることや納得いかないことはもっと聞くようにしましょう。
英語やイタリア語が話せない場合も泣き寝入りになってしまいがちです、後ほどツアーガイドさんへ相談する、またはあまりにも悪質な場合、警察へ(112番)報告することも一つです。
(あしらわれる場合もありますが、伝えるべきと思ったら伝えてください!)
筆者はその場合、きっと口コミやSNSなどで内容を拡散するかと思います。
タクシー編
空港とホテル間の移動などでタクシーを利用する場合も多いかと思います。
中には悪質なタクシードライバーも存在するので、これから紹介する点に注意して乗車しましょう。
そして基本的には「TAXI」と書かれたタクシー乗り場から乗車しましょう。
タクシーが列をなしているときは、一番前のタクシーから乗りましょうね!(これは日本でも同じ)
イタリアでは流しでタクシーを捕まえることはあまり一般的ではありませんが、その場合も下記で解説してる正規のタクシーを見分けて捕まえるようにしましょう!
対策①料金メーターの表示を確認
入車したらすぐにメーターの場所を確認するようにしましょう。
メーターがどこを探してもない場合は、「メーターは?」と確認するのも一つです。
普通のタクシーはバックミラー近くか、真ん中のラジオなどの操作盤の近くにあるのが一般的です。
たまに、スマートフォンをナビゲーション代わりに使用しているしている場合、メーターが隠れていることがあります。その際は、メーターが動いているかを、全く見えない場合は、「メーター動いている?」と聞いてみるものOKです。
対策②正規のタクシーに乗ろう
イタリアのタクシーは各市に登録することが義務付けられています。
例えばローマ市内でタクシー営業をしたい場合、ローマ市に登録申請をする必要があるのです。
規定通りに登録している場合、車の車体(扉あたりに)その市のステッカーが貼られており、登録番号なども記載されているのが一般的です。また車の上に「TAXI」と書かれているかも注目しましょう。
車体にそのような記載がない場合は、無登録で非正規なタクシーと判断していいでしょう。
何もない場合は、そのタクシーには乗車しないように心がけましょう。
対策③ホテルにタクシーを手配してもおう
ホテルでは信頼のおけるタクシーを呼んでくれることがほとんどです。
ホテルがタクシーを依頼する場合、万が一タクシードライバーが不当な請求をしホテル側にクレームが入ると、会社同士の信頼関係の崩壊につながります。
そのため、ぼったくられる可能性はかなり下がります。
しかし、必ずメーターの確認と大体の金額を乗車時に確認するようにしましょう。
外出先からタクシーに乗車したい場合は、近くに観光インフォメーションのオフィスがあればスタッフのひとに呼んでもらう、もしくは、近くの「TAXI」と記載のあるタクシー乗り場から乗車するようにしましょう。
対策④基本価格を知っておこう
イタリアのタクシーは市によって初乗り料金などの料金設定が異なります。
タクシーを呼んでもらう場合は予約費用として別途数ユーロ(2~3ユーロだったはず)かかるので、念頭に入れておきましょう。
参考までにローマの料金を紹介します。
詳しくは公式のタリフをご参照ください。
ローマ市内タクシー料金タリフ
サービス内容 | 料金 | |
<初乗り料金> | ||
平日am6:00~pm22:00 | 3ユーロ | |
日祝am6:00~pm22:00 | 5ユーロ | |
夜間 pm22:00~am6:00 | 7ユーロ | |
<メーター料金> | ||
時速20km以上 (~11ユーロ) | 1.14ユーロ/km | |
時速20km以上(11~13ユーロ) | 1.35ユーロ/km | |
時速20km以上(13ユーロ~) | 1.66ユーロ/km | |
<追加料金> | ||
手荷物(35x25x50cm 以上) | 1ユーロ/個 | |
4人以上乗車時(5人目から) | 1ユーロ/人 | |
<空港> | ||
ローマ市内〜フューミチーノ空港 | 約50ユーロ ※規定により73ユーロ以上の料金は請求不可 | |
ローマ市内〜チャンピーノ空港 | 約31ユーロ | |
両替所編
レートが良心的である点から日本で換金、もしくは現金を持ち歩くリスクを考えるとクレジットカードを利用することをお勧めしますが、もし、イタリアでも日本円とユーロを両替したい場合に備えてご紹介します。
筆者には身近にこのような両替オフィスで働いている知り合いがいるので、少しコツを紹介しますね!
まず、イタリアの両替オフィスについて知っておいてほしいこと!
①銀行レートより絶対高い!
②手数料がかかる!
③人によって異なることも!
①正規レートより絶対高い
言ってしまえば商売なので当然ですね。正規のレートと販売レートとの差額で商売をしているので、Googleなどで検索したレートと異なるのは当然です。
換算レートが全然違うから、「ぼったくり」という解釈とは異なるので注意しましょう。
もちろん、法外な請求は不当です。必ず換算前に換金後の総額を教えてくれるので、そこで許容範囲か判断しましょう。
余裕があれば、いくつかの両替所で相見積もりを取ってみるものOKです。
②手数料がかかる
レートの上乗せに加え、一回のオペレーション費用がかかります。
大体、20%ほどの手数料がかかります。
しかし、両替する総額などにより変動はするので、目安と考えておいてください。
交渉してみても納得いかない場合は、断るようにしましょう!
③人によって異なることも!
オフィスにいる人も人間です。もちろん、みんながみんなではありませんが、感じのいい挨拶をする人と、態度が悪い人だと感じのいい人にいい対応をしたいと思うのが通常です。
そのため、「Hi, how are you?」など知っている範囲でいいので、挨拶から始めるようにすることで
少し、いいレートで対応してくれることもありす。(本当に人によりますが)
愛嬌はどこでも無敵です。
ただ、中には嫌な感じの人もいるので、こちらがいい挨拶をしても嫌な感じであれば値段だけ聞いて断ってもOKです。
では、これらを踏まえて両替オフィスでぼったくられない方法をご紹介します。
対策①交渉可能!
まず知っていてほしいのが、提示された料金が全てではないことです。
多くの場合メモか何かに換算後の金額を書いて提示してくれますが、「もう少し安くならない?」など交渉が可能です。おそらくその場合、「もう少し両替するなら、よりよいレートで換算できるよ」など提案をしてくれるはずです。
もし、一日細々と両替をするつもりの場合や、家族や友人と別々で両替するつもりであれば一緒にしてしまえばよりいいレートかつ、手数料も1件分で済みます。
いいなりの値段で受けがちな日本人の場合、高めに言われることもあるかと思うので、
一度交渉することをおすすめします!
他の国の人は、かなりひどくごねるらしいので、多少交渉するのは全く問題なしです!
対策②日本語対応可能なスタッフに行く
両替オフィスのスタッフによっては対応言語が書かれていたりすることがあります。
その際は、できるだけ「日本語対応」している人を選びましょう。
誰が日本語を話すか不明な場合は、「誰か日本語話せる?」と聞くのもOK.
伊:C’è qualcuno che parla giapponese?(チェ クゥアルクノ ケ パルラ ジャポネーゼ?)
英:Is there anyone speak Japanese ? (イズ・デア エニワン スピーク ジャパニーズ?)
日本語が話せる人は大体日本が好きな人なので、好意的な対応してくれ可能性も!
個人旅行を不安に思う方は、ツアーに申し込もう!
語学に自信がない、犯罪やぼったくりなどの被害に遭いたくない、あど海外旅行に不安を感じある方は、ツアーの参加もおすすめです。
●JALパック
なんといっても安心安全なのはJALパックさんのツアーです。
添乗員さんの同行はもちろん、細かいケアをしてくれるのは間違いなくJALパックさん!
海外初めて・トラブルが起こった時が不安、など感じられている方はJALパックさんがおすすめです。
●HIS
お手頃に旅を楽しむ場合はHISさんです。自由時間が多めなので自由に行動したい人にはおすすめです。
●JTB
添乗員付きツアーも充実。コロナ補償や万が一のキャンセルにも手厚いフォローがあります。
しつこくてもOK! 不明点をはっきり聞こう!
日本人は控えめな人が多かったり、「これぐらい、いっか」など許容してしまう人が多く、他国の人に比べるとかなり「やりやすい人種」です。大体のことを文句も言わず受け入れてしまうことをいいことに、高額なものを売りつけたり、不当な料金を請求するなどされやすい状況にあります。
少しでも料金のことで不明なことがあれば、しっかりと事前に確認するようにしましょう。
誠実な商売をしていれば、しっかりと料金について返答してくれるはずです。
もしろん、悪い商売をするのは一部の人で、多くの人はおもてなしの心をもち商売しています。
そのことは念頭にいれつつも、聞くべきことはしっかり聞く!そして笑顔で挨拶をする!
この2点を忘れずトラブルを回避するようにしましょう!
全てを疑ってしまうようで少し悲しい気がするのですが、
楽しい旅にするためにも注意しつつ、精一杯楽しんでくださいね!
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