【イタリアコロナウィルス】2021年3月ロックダウンから1年経った現状、規制内容。今感じること

住む・生活

※この記事にはプロモーションが含まれています。

イタリアのコロナウィルス感染に伴う緊急事態宣言、いわゆるロックダウンが起こったのがちょうど今から1年前の2020年3月12日ごろのことです。

それから、あわやあわやとあまり状況劇的に変化することなく、早くも1年が過ぎようとしています。

そこで、今回はイタリア在住者の目線で感じる、コロナウィルスのロックダウンの現状や対策、
ポジティブな点とネガティブにしか取れないてんについてご紹介していきます。

この1年という節目に、しっかりと記録に残しておきたいと考えます。

この記事はこんな人におすすめです
  • イタリアのコロナウィルスについて興味がある人
  • イタリアに終息後行きたいけど、状況がわからず困っている など


イタリアにおけるコロナウィルスの現状

2021年の3月中旬、筆者がこの記事を作成している時の内容となります。

Googleでの調べによると、3月14日の新たなイタリア全土での感染者は約21,600人とされています。
ワクチンの接種が始まってきたとはいえ、変異株の影響などもあり猛威を奮っている状況です。
一時は感染が落ち着いてきたとみられましたが、またここ数日で随分と随分と増加しています。。。

現在は、感染者の数などをベースに地域によって色で危険度を4パターンに分け、
その色によって規制の内容を統一しています。


①レッドゾーン(1番危険)
②オレンジゾーン(2番目)
③イエローゾーン(3番目)
④ホワイトゾーン(安全/通常)



イタリア政府は、感染者の増加の様子を踏まえ随時、カラーの変更を発表し国民はそれに従います。

筆者が住んでいるローマのあるラツィオ州は3月12日現在執筆中に政府から新たなゾーンカラーの発狂があり、3月15日からにオレンジゾーンから、レッドゾーンへ変更になる旨を告げられました。。

3月15日時点のゾーンカラーマップ

引用元:leggi oggi. it


ゾーンカラーによる制限の内容とは?

カラーによって決まりが細かく定められています。
簡単にですが、下記にてまとめてみました。

下記の在イタリア日本国大使館の情報をもとに記載しています。
詳細は下記のリンクよりご確認ください。



レッドゾーン
・外出禁止(基本自宅で過ごすこと、病いや必要物資の調達など必要な場合は除く)
・自宅以外へ他宅の移動は1日1回度のみOK。(例外あり:介護などが必要な場合など)
 (最大2名)
・生活用品(食料品や、薬局、タバコ屋さん、新聞屋さんなど)販売以外のお店は営業不可
・飲食店はテイクアウトのみで営業時間は22時まで。(BARのテイクアウトは18時まで)
 ただしデリバリーは制限なくOK
・学校はすべて登校不可(対面不可)
・美術館やジムなども停止

オレンジゾーン
・移動は住んでいる「自治体内」のみOK.
 ただし、5時〜22時の間、最大2名。
  自宅以外へ他宅の移動は1日1回度のみOK。(例外あり:介護などが必要な場合など)
・人口5千人を超えない自治体(コムーネ)から30kmを越えない範囲での移動は、
 県都への移動を除いて許可される。
・週末、休日やその前日の商業施設、モールなどの営業禁止。
 (生活用品(食料品や、薬局、タバコ屋さん、新聞屋さんなどは例外)
・飲食店はテイクアウトのみで営業時間は22時まで。(BARのテイクアウトは18時まで)
 ただしデリバリーは制限なくOK。
・美術館や図書館は、閉鎖。
・スポーツジムは閉鎖。
・学校に関しては、保育園、幼稚園、小学校、中学校は対面授業。
 高校の場合、50%~最大75%の対面授業が保証され、残りの学生はオンライン教育。
 州知事が様子を見て対面禁止の措置を取ることが可能。



イエローゾーン
・移動は住んでいる「州内・自治県」の移動のみOK。
 ただし、5時〜22時の間、最大2名。
 自宅以外へ他宅の移動は1日1回度のみOK。(例外あり:介護などが必要な場合など)
・飲食店内でのサービスは5時〜18時までOK。
 それ以外の時間は、テイクアウト(22時まで)またはデリバリーは制限なしでOK。
・美術館や図書館は月〜金は解放可能。週末、祝日は閉鎖。
・スポーツジムは閉鎖。
・学校に関しては、保育園、幼稚園、小学校、中学校は対面授業。
 高校の場合、50%~最大75%の対面授業が保証され、残りの学生はオンライン教育。
 州知事が様子を見て対面禁止の措置を取ることが可能。



ホワイトゾーン
・移動は住んでいる「州内・自治県」の移動のみOK。(事件制限なし)
・他、通常通り。

在イタリア日本国大使館HPを参考(一部記載方法を変えています)https://www.it.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid_19_misureGAR.html

「対策」に対して現状 & 思うこと

若者のたむろ

【イタリアコロナウィルス】2021年3月 ロックダウンから1年経って思うこと


これは本当に難しいと思うのですが、筆者からみて若者の認識不足は少し感じます。
もちろん、しっかりとしている子たちがほとんどなのですが、ごく一部の若者が、
食べ歩きをしながら、マスクを外して密集してグループで歩いたり、公園などに集まって人の目のあまり届かないところで、マスクなしでたむろってたり・・・

一番エネルギッシュの時期にこんな状況で、本当に大変ストレスが溜まっているのだとは十分理解しますが、そういう不注意な人が減ることを願います。。


(もちろん、若者だけでなく人によりますけどね!^^)


人の心理

残念ながら「ルール違反でなければいい」という心理の人がいます。

例えば、バールの中で飲食ができない場合、テイクアウトと称してお店の前や周辺で食べてしまう人たち。そんな人たちが大勢あつまり、結局「密」状態です。

ルールは最低限守るべきものですが、本来の目的は「密」を避けることにあります。

その本質を理解していないのか、しているのにしているのか、、、
とりあえず、「違反してないでしょ?」という人が多いのも現状です。。

それなら、よっぽどお店の人がルールにのって整備した店内にいる方がよっぽど安全です。

そんなお店の人たちの犠牲を払ってでも店内飲食禁止にしているのに。。。と感じます。


嬉しくない「慣れ」

何かと順応性を持ち合わせている私たち人類、はやりこの危機的状況にも順応しつつあると感じます。
そのため、筆者も含め、初めのような緊張感は薄れてきているように感じます。

気持ち消毒の回数が減ったり、というような小さなことですが、これからも気を引き締めていかなくては!という思いです。

実生活におけるコロナウィルスの影響は?

コロナウィスル」の影響で生活が一変したことで生じた生活への影響についてご紹介します。

実際に感じる「うれしくない影響」と意外にもあった「ポジティブにも考えられる点」から
お伝えしていきます。

ポジティブに考えることのできる点

ここまで「暗い内容」ばかりだったので、一旦「前向きな内容」を挟みたいと思います。


中世の14世紀ほどに起こった「ペスト(大黒死病)」の後に、ルネサンスが起こった時のように、
きっとこの「コロナウィルス」の後には大きな素敵な革命がおこることを願いつつ。


下記は、実際筆者が感じる「良い面」ですが、筆者の周りの人間の声も参考にしています。

家族との時間・自分の時間が増えた

【イタリアコロナウィルス】2021年3月 ロックダウンから1年経って思うこと


「ステイホーム」そして「在宅ワーク」によって多くの人が家で過ごすようになりました。
学校もオンライン授業が増えたりする中、必然的に家族と一緒にいる時間が増えた人がほとんどです。


今まで、通勤に往復2時間から3時間かけていた人たちにとって、この3時間を家族との時間と過ごせるようになりました。

または、業種によっては在宅ワークができないので、自宅で待機せざるを得ないので今までバタバタしてできなかった” ゆっくり、まったり”が実現したと喜んでいるひとも少なくないはずです。



えりか
えりか

逆に、一緒にいる時間が長すぎて喧嘩が絶えない人たちも。。一長一短ですな。。
私たち夫婦は、小競り合いはありつつも仲良くやっている方です。



「普通」で入れるありがたさを感じることができた

これまで当たり前だったこと、「普通に過ごせる」ことがどんなに大切だったかを考える機会になったこともポジティブに考えられる点です。


仕事もそうですが、学校へ通うこと、人とお茶をすること、買い物に家族揃っていけること、レストランに食事に行くこと、公園で元気に体を動かすこと、などこのコロナウィスルで人との接触を極度に避ける必要がある今、「いやだな、めんどくさいな」と考えていたことさえ贅沢に思えることも多々あります。

そんな安全な世の中であることの重要性を感じることができるようになりました。


↓映像で語ってます。
ぜひこちらもご覧いただけると励みになります。

ネガティブにしか思えない点

残念ながら、ポジティブに考えれる点よりかはるかに多い、「ネガティブなこと」。
もう分かりきったことかもしれませんが、今の状況をお伝えしたく記載します。

外出・外食が今まで通りできない


地味に辛い、外食を十分にできないという状況。


上記で説明したゾーンカラーによりますが、できたとしても18時までの店内飲食。
この時間だと、夕食はできないので、朝食、ランチ、アペリティーボが限界です
ディーナーやパブでの夜は、当分お預けです。


家庭の味に、もう飽き飽きです。。。


そして何より、友達とわいわいすることなんてご法度。。
寂しいですね。

人との関わりが激減した

外出自粛、密を避けることが大切な今、友人はしかり親戚にすらあまり会いにくい状況です。


また、小さな子供やお年寄りなどがいる家庭にはできるだけ、ウィルスを持ち込む可能性をなくしたいという気持ちもあり、なかなか会うに至りません。


またBARなどでも密は避けないといけないため、気軽に知らない人と話す機会も激減です。。

人間らしい、コミュニケーションが取れないのって、どんどん寂しい世の中になっていくようで恐ろしいです。。。


若者たちが荒れてきている?


遊び盛りの若者たち(15-19歳ぐらいの子)。

そんな彼らが学校も行けず、友達ともつるめずなんだかそのパワーがいけない方向に向いていきそうで怖いです。

先日、目にしたのは数人の若者のグループが、違うグループの子とぶつかって、喧嘩になりそうだった光景です。

もしかすると、この環境に関係なく、こういうことをする子達だったのかは不明ですが、
なんだかイライラしている子が多いように思ってしまいます。


タバコやお酒など、そしてマスク外しなども全て隠れてコソコソすることで、少しでもストレスを軽減しているようにも思えます。このあたりの年頃なんて、友達と遊ぶのが一番楽しい時期のはず、青春真っ只中のこの時期は彼らにとってとても大変だと30代の筆者は思います。。



多くの企業やお店が潰れた


多くの店が閉店、多くの企業が倒産しているのはイタリアに限ったことではないですが、
以前は賑わっていた地域が「貸店舗」などという広告が多く目立つようになりました。

また、それに連鎖するように様々な企業が廃業を余儀なくされています。それに伴い失業者も増え、なんとも悪いサイクルです。。

筆者もお金に余裕はまったくないですが、少しでもお金を使って世の中の経済に貢献できるように頑張ります!(微力すぎる。。)


マスク着用に疲れた


もうマスクに疲れましたね。どこに行ってもマスクで、笑顔なのかどうか、知り合いかどうかもすぐにわからないマスクに。

これからまた暑い季節が近づいてきます。
頑張って乗り切るしかありませんね、安全第一です。


どこもかしこも「汚い」と疑ってしまう

精神的なダメージとも言えるかもしれませんが、どこもかしこも菌だらけのような気がしてしまいます。

特に、公共交通機関は本当に色々な人が利用するため、全ての人が対策をして清潔に使っているという保証はどこにもありません。
そう考え始めると、特にローマ市内をウロウロしたあとなど、消毒に余念が無りません。神経質になり過ぎてしまうのは今後もすぐには消えないでしょう。

また知人やレストランなどに関しても、疑いの目でみてしまうこともあるので、本当に精神的に安心できるのは当分先になりそうです。。

やたらと行列ができる

入店制限がされているので、特に小さいお店など順番待ちが生じ少しの買い物にもかなりの時間がかかることも多々あります。

仕方がないことですが、これが当分続くと結構ストレスになります。
これぐらい我慢ですよね。。


手が消毒液で荒れる


これは多くの人から聞くことです。消毒液をどこでもかしこでも強要されるので、
特に冬の乾燥する時期などそうでなくても手が荒れる時期なのに、プラスきついアルコール成分の入った除菌ジェルなど使用しないといけないためかなりヒリヒリしたり、赤くなったりとダメージが。。
これも自衛の一つ、我慢ですね!





乗り越えるしかない!

色々と、愚痴のような内容になってしまいましたが実際にイタリアに住んでいて感じる内容をまとめてご紹介しました。

世界中がこのような状態ですが、もう乗り越えるしか道はないです!

みなさん、一緒に感染対策をしっかりし、元気に乗り越えていきましょう。
『止まない雨はない!』んですよね!^^

皆様のまわりの方々ともにみなさんが元気に乗り越えられることを願います。
私もがんばります!^^


これまで当たり前だったこと、「普通に過ごせる」ことがどんなに大切だったかを考える機会になったこともポジティブに考えられる点です。


仕事もそうですが、学校へ通うこと、人とお茶をすること、買い物に家族揃っていけること、レストランに食事に行くこと、公園で元気に体を動かすこと、などこのコロナウィスルで人との接触を極度に避ける必要がある今、「いやだな、めんどくさいな」と考えていたことさえ贅沢に思えることも多々あります。

そんな安全な世の中であることの重要性を感じることができるようになりました。



↓ロックダウン前日の買い物の様子です。
ぜひこちらもご覧いただけると励みになります。


Youtubeビデオの応援もお願いします!

イタリアでの生活、街の様子などを色々とご紹介しています。
ぜひ、映像でもお楽しみいただけると嬉しいです。

チャンネル登録などもいただけると大変励みになります!




コメント

タイトルとURLをコピーしました