チャオ、みなさん! いつも食欲は旺盛な えりか です!
寒い冬、より食欲が促進されるのは筆者だけでしょうか?(いや、そんなことはない、と信じています!)
今回は筆者のような食いしん坊さんにおすすめしたい「イタリアの冬の味覚」について紹介していきます。
冬が旬の食べ物
イタリアでは市場などをはじめ、生産者さんから直接購入できる機会も日本に比べ多いこともあり、季節ならではの食材を購入することが一般的です。冬に育つ野菜を冬に食べる、そんなイタリアではスーパーなどでも季節ごとにラインナップが変わるほど「季節感」を守り生活しているのが特徴です。
そんなイタリアでは冬にどのような食材が並ぶのか、詳しくご紹介していきます。
くだもの編
冬といえば、日本でも「みかん」を食べますがイタリアでも柑橘系の果物が多く栽培され流通します。冬に補いたいビタミンを豊富に含んだ果物が多く、絞ってジュースにしたりと風邪の予防などに効果があるため、せっせとイタリア人は果汁を絞っているのが印象的です。
オレンジ (Arancia)
オレンジは「スプレムータ」と呼ばれる絞った果汁をそのまま飲むジュースとしてよく使用されます。
日本でもよく見かけるオレンジはもちろん、果汁がたっぷりで甘味の多いブラッドオレンジも大人気です。
筆者もオレンジと生姜少々加えたジュースを頻繁にのみ風邪予防に取り入れています。
マンダリンオレンジ (Mandarino)
日本のみかんと大変よく似たマンダリンオレンジも家庭ではよく食べられます。
特徴は種があり少し酸っぱめなところ。
市場やスーパーで見かけないことがないほど一般的な果物です。
クレメンタイン (Clementina)
マンダリンオレンジとこちらもよく似ているのですが、クレメンタインはより皮の色のオレンジが深めで甘味みが強く種がないのが特徴です。
種を出すのが面倒な人や酸っぱいのが苦手な人はこのクレメンタインをよく食べます。
「種がない」という特徴を掲げていますが、筆者はよく種と遭遇します。笑
たまたまなのかは、謎。引き続き調査を行います。
りんご (Mela)
りんごはイタリアでも種類が豊富です。日本のフジやピンクレディー、ジョナゴールドなど日本でも効き馴染みのあるものから、日本では見かけないりんごなどもたくさんあり、好みに合わせて購入します。
また北イタリアのトレンティノ=アルト・アディジェのりんごは有名で、義パパは「アルト・アディジェのだ!」と喜んで購入しています。
野菜編
野菜では葉もののものから、ブロッコリー系の野菜がたくさん出回ります。
秋のイメージの強い野菜も、冬でも収穫されるので冬と秋の野菜が食べられ種類は豊富です。
スープにできる野菜なども多くなり、これらの野菜が出始めると一気に冬の始まりを感じます。
では、イタリアの冬の野菜をみていきましょう!
ブロッコリー類
イタリアのブロッコリーは種類が多く、冬になると多くの種類のブロッコリーが出回ります。
イタリア(ローマ近郊での話かもしれませんが)では、よくブロッコリーをくたくたになるまで茹でてから、味付けや調理をすることが多いです。
ローマネスコ (Broccolo Romanesco)
少しゴツゴツとしたようなブロッコリーはイタリアのローマ郊外が特産地とされているロマネスコというブロッコリーです。見かけによらず味は繊細でカリフラワーとよく似ています。
ちなみに筆者が住んでいる町がブロッコリーで有名な土地です。
ただ、そんなに畑を見かけないのですが、という疑問が。
どうやら、昔は多く栽培されていたようですが、土地が住宅地と変わったりと生産量が以前に比べ減少しているのが実態のようです。
カリフラワー (Cavolfiore)
引用元:Terra Orti
カリフラワーもイタリアではよく見かける食材です。日本でもたまに見かける白いものもありますが、少し紫がかったカリフラワー、また稀にオレンジっぽい色のもあり日本に比べ一般的に食べられる野菜です。
こちらもくたくたに煮込んで、オリーブオイルと塩で味付けするなどシンプルな料理として食べられたり、スープに入れたりと冬を代表する野菜の一つです。
ブロッコリー (Broccolo Siciliano)
日本でお馴染みのブロッコリーはこちらでもブロッコリ・シチリアーノと呼ばれています。
筆者の住んでいるローマ地域だけかもしれませんが、ブロッコリーといえばロマネスコと捉えられることが多いため、この慣れ親しんだブロッコリーが欲しい時は「シチリアーノ」とつけて伝える必要があります。
義両親は年代的なののか、このブロッコリーに手を出したことはありません。
あまり主流のブロッコリーではないようです。(家庭によるかもしれませんが)
葉もの編
葉っぱの野菜も多く出回ります。見たことのない野菜や妙にカラフルな野菜までここイタリアに来て新発見したものは少なくありません。スープにしたり煮込んだりと冬には欠かせない野菜も詳しくみていきましょう。
キャベツ (Cavolo)系
キャベツも実は種類がいくつかあります。日本で一般的に食べるキャベツはもちろん、少しシワシワしたキャベツ、赤いキャベツなどあり、好みにや用途に分けて食べられます。
ちなみに、白菜も「Cavoro cinese(中国キャベツ)」と名付けられておりイタリアでは稀な存在でしたが、徐々に広まってきているのか、最近では近所の八百屋さんで見つけることができるようになりました。
サボイキャベツ (Cavolo Verza)
引用元:Rigenera
日本のキャベツによく似ていますが、シワシワで味も少し異なります。
キャベツほど甘くはなく、結構しっかり目の味わいです。
白菜の代用を試みましたが、筆者的には代用不可だと感じています。
キャベツ (Cavolo Cappuccio)
引用元:Panierebio.com
日本でもよく見かけるキャベツはCavolo Cappuccio(カーボロ・カップッチョ)といいます。
筆者の地域では、Cavolo Liscio(カーボロ・リッショ)とツルツルのキャベツというような言い方もします。
味は日本のものとほぼ同じですが、甘味が若干日本のもののほうが上だと思います。
黒キャベツ (Cavolo Nero)
引用元:Misya
黒キャベツもよく見かける冬野菜の一つです。ケールのように見えるのですが別物のようです。
キャベツのように丸みを帯びていないので同じ仲間のように見えませんが、キャベツグループとのこと。
こちらもスープに入れて食べることがほとんどです。栄養価も高いためよく農家さんにお薦めされます。
筆者はミニストローネに入れて接種しています。
ほうれん草 (Spinaci)
ほうれん草もイタリアではよく食べられます。ただ、日本のようにサイズが揃っていた束で販売されていることはほとんどなく、細かい小さな葉っぱの状態で販売されています。市場などで購入する場合は、根っこに土が付いていたり、雑草が混ざっていたりとするぐらい小さな状態のものがほとんどです。味に差はほとんどありませんが、繰り返しの水洗いは冬には堪えます!
引用元:Non Sprecare
チコリー/チコリア (Cicoria)
少し苦いけど体にいいチコリア。日本では売られているところを見たことがないですが、イタリアでは大変人気のある野菜です。またハーブとしての用途もあり、ハーブ茶の中にブレンドされていたりとイタリア人の健康を支えています。茹でたチコリアをガーリックとペペロンチーノ(唐辛子)と塩で味付けして食べる人が多く手軽に食べられる野菜の一つです。
引用元:Buonissimo.it
スイスチャード/フダンソウ (Bietola)
菜っぱによく似た野菜です。茎が白いものと赤いものもあり少しカラフルな野菜です。
栄養素が高くこちらも他の野菜と一緒にスープ料理にされることが多いです。
調べてみると江戸時代には日本でも食べられていたそうですが、今では全く見かけない野菜です。
一度、イタリアでチャンスがあれば食べてみください!
引用元:Piante&Passione
ラディッキオ (Radicchio)
ラディッキオは少し苦味のある赤いキャベツのような野菜です。サラダに入れて食べたり、火を通してパスタソースにして食べたり、リゾットにしたりと食べ方は色々。色が鮮やかであるため、食卓も華やかになるだけでなく、栄養素も豊富でイタリアではよく利用される野菜の一つです。
引用元:Carrefour.it
カブ系
日本でも冬になったら出没するカブ系の野菜もイタリアでも冬野菜の一員として登場します。
個人的にはとても大好きなので、この時期の楽しみのひとつでもあります。
かぶ(Rapa)
冬に食べたくなる優しい味の白いカブはイタリアでも食べることができます。
リゾットにしたりスープにしたりオーブンで焼いたりと様々な料理に用いられます。
ここローマ周辺ではあまりまだ馴染みのない野菜でもあります。
日本人の筆者としてはそれでも市場に出回っているのがありがたい限りです。
引用元:Tuttogreen.it
その他の野菜
その他カテゴリーにしにくい野菜たちです。
年中ある野菜もありますが、冬が旬の野菜です。
日本でも目にすることが増えてきた野菜もあります。もし興味があれが見つけた際ぜひトライしてみてください。
フェンネル/フィノッキオ (Finocchio)
日本でも徐々に目にするようになっているフェンネルことフィノッキオ。
イタリアではよく食べられる野菜です。実はフィノッキオをには女形(少し縦に長め)と男形(横に平べったい)があり、サラダなどに入れて生で食べる場合は男形、女形は繊維が多いので調理する際におすすめと言われています。ただ、この性別は学術的に存在するわけではなく、人々の間で言われているものだとのこと。
筆者はいつもどっちがどっちだったかわからなくなるので、八百屋さんでいつも確認して購入しています。
(はよ覚えろって、ね。w)
アーティチョーク/カルチョフィ (Carciofi)
少し独特な見かけのアーティチョーク。花のようにも見えてたくさんでも持つと少し可愛い野菜です。
外の花びらのような部分は硬いので中の柔らかい部分が出てくるまで剥いて、ワタの部分も出してからから調理します。オリーブオイルとニンニク、ミントなどで煮込むローマ風の料理や、ユダヤ風などアーティチョークそのままを食べる場合と、パスタソースなどにしてほかのものと絡めて食べるなどレシピは豊富です。
リーキ/ポッロ (Porro)
長ネギのような野菜のリーキ。オリーブオイルで炒めたりスープの具材として使用するなど調理方法も日本の長ネギに似ています。香りはいいですがデリケートな味であるためほかの具材とも合わせやすく大変使いやすい野菜です。
冬に食べる料理
温かいものを食べたくなる冬はイタリアでもよくスープ系の料理をよく食べます。
日本でよく聞くミニストローネをはじめ豆を使ったスープ料理など種類は豊富です。
ミニストローネ
寒い時期週一ぐらいのペースで食べたくなるのがミニストローネ。日本でもミニストローネを見かけますが、イタリアのミニストローネは基本野菜のみです。ベーコンやウィンナーなどは入っていたいことがほとんどです。その代わりに、じゃがいもや豆類を入れてコクをだします。
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ポレンタ
ポレンタとはとうもろこしの粉をお湯で割りながら煮立てて食べる料理です。液体でも個体でもない少しドロッとしたもので、ローマではサルシッチャと煮込んだトマトソースなどをかけて食べます。昔は大きなプレートにポレンタを広げ家族て突っつき合いながら食べていたほどの昔から庶民に食べられていた料理です。
豆系
秋から冬にかけてイタリアで食べる機会が増えるのが豆類。
豆類と言っても、インゲン豆やひよこ豆、レンズ豆など様々な種類があります。
トマトと煮込んで食べる料理やスープにして食べる料理などレシピも豊富です。
旬の食べ物を楽しもう!
いかがでしたでしょか?
イタリアの冬は豆類や葉っぱものなど、温かい料理に適した野菜が豊富です。ザ・イタリア料理定番のパスタやピザもいいですが、もしレストランで豆料理やスープ料理を見かけたら一度試していただけるといいと思います。
栄養たっぷりで体にも優しく、冷えた体をほっこり温めてくれます。
また、食後はみかんなどの果物を食べ、ビタミンを摂取し風邪を引かないようにするのもイタリア流の風邪予防法。
ぜひ、季節にちなんだ料理をイタリアに来たら楽しんでください!
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