チャオ、みなさん! えりか です。
イタリアを代表する料理といえば、「パスタ」です。
一言で「パスタ」と言っても、イタリアにはたくさんの種類のパスタがあります。
また、地域ごとにその地域で食べられるパスタなどもあり、数えきれないほどです。
そこで今回は、最低限知っておくべき、イタリア「パスタ」の種類についてご紹介します!
ぜひ、この記事を参考に「イタリア」をより満喫いただけると幸いです。
状態の違いによるパスタの種類
まずは、パスタの状態がどうあるかによって種類が異なります。
それは、たったの2種類です。
乾燥パスタ(Pasta secca)
乾燥パスタがいわゆる一般的な「パスタ」です。
スーパーなどで売られているあの硬いパスタを指します。
これは、基本的には小麦粉とお水で作った麺を乾燥させたものです。
イタリアではわざわざ「乾燥」をつけて呼ぶことはなく、パスタ(Pasta)という言葉がこの乾燥されているパスタを意味することが一般的です。
手頃に購入できて美味しいのはDiceco(ディチェコ)です。
Balilla(バリッラ)も最近は種類も増え、我が家でもよく購入します。
何が違うのか!それは麺自体の味と食感!
手頃なパスタでどれがいいか迷ったらこの2つのブランドをお勧めします!
生パスタ(Pasta fresca)
生パスタは日本でも大人気ですが、イタリアでは日常に食べるパスタではなく、外食時や家族が集まる日曜日など、少し特別な日に食べることが多いのが生パスタです。
「生パスタ」は日本ではもちもちで美味しいパスタ、というイメージが強いかと思いますが、イタリアでは、作り立ての新鮮なのパスタのことを指します。
生パスタは乾燥パスタと材料が異なるのがポイントです。
乾燥パスタが通常、小麦粉と水のみに対し、生パスタはさらに卵が加わります。
これをパスタ・アル・ウォヴォ(Pasta all’uovo)と呼びます。(Uovoとは卵のこと)
(下で詳しくパスタ・アル・ウォヴォについては紹介します)
生パスタは専門のお店で買うことが通常で、近所のお気に入りのパスタ屋さんからパスタ(麺)のみを購入し、お家で作ったパスタソースなどに絡めたりとします。
また、家庭で作ることもあります。
材料による違い
上記でも少し触れましたが、パスタ生地が何から作られているかでも分類することができます。
スーパーでよく見かけるパスタが小麦粉と水でできているのに対し、それ以外の材料で作られているものも実はいくつか存在します。
パスタ・アル・ウォヴォ (Pasta all’uovo)
生パスタの紹介で少し触れましたが、小麦粉と卵、水で作ったパスタがパスタ・アル・ウォヴォです。
こちらも、乾燥パスタと同様、長いパスタ、短いパスタなど様々な種類があります。
そして、通常の麺の色より少し黄色いのが特徴です。
乾燥パスタで作られる大体の種類はパスタ・アル・ウォヴォでも作られること多いですが、
ラザニア生地、ラヴィオリ、フェットチーネ、トルテッリー二 など、パスタ・アル・ウォヴォのみだけで作られるパスタも存在します。
ちなみに、ご当地パスタもやはりパスタ・ウォヴォのみで作られることがほとんでです。
パスタ・アル・ウォヴォは乾燥した状態で販売されているのもあります。
生パスタだけとは限りません!
パスタ・インテグラーレ (Pasta integrale)
また小麦粉の代わりに全粒粉が使われているパスタもあります。
健康のため全粒粉を食べる人も多く、種類も様々です。
ちょっと変わった材料でできているパスタ
健康志向の人が増えたため、選択肢が増えてきました。
●カムット・パスタ (Pasta di kamut)
・・・カムット小麦を使ったパスタ。一般的な小麦より栄養素が高い。
●ファッロ・パスタ (Pasta di farro)
・・・ファッロは籾殻付き小麦のことを指しますが、食物繊維が豊富。
パスタの形状の違いによるパスタの種類
日本でメジャーなのは「スパゲッティ」ですが、実はもっと色々な形状をしたパスタがイタリアにはあります。
ちなみに、筆者のお気に入りは、「スパゲッティーニ」というスパゲッティより少し細めのパスタです!
パスタ・ルンガ(Pasta lunga)
パスタ・ルンガ(Pasta lunga)は長いパスタのことです。
例えば、うどんや蕎麦のような、日本で言う「麺」と呼ばれるものです。
例としては、下記のパスタが挙げられます。(ごくごく一例)
・スパゲッティ (Spaghetti)
・フェットゥチーネ (Fettuccine)
・ブッカティー二 (Bucatini)
・タリアテッレ (Tagliatelle)
・リングイーネ (Linguine)
パスタ・コルタ(Pasta corta)
パスタ・コルタ(Pasta corta)は、短いパスタのことです。
すすれないのに麺と同じ表現になることに、移住当初、筆者は少々違和感を感じていましたが、こちらも歴としたパスタです。
パスタ・コルタには、下記のような種類があります。(ごくごく一例)
・ペンネ (Penne)
・メッザマニケ (Mezze maniche)
・カラマラータ (Calamarata)
・フシーリ (Fusilli)
・リガトーニ (Rigatoni)
パスタ・リピエナ (Pasta ripiena)
パスタの生地に何かを具材を入れるのが、パスタ・リピエナです。
代表的なものとして、ラヴィオリ (Ravioli)があります。
また、スープに入れて食べるトルテッリー二 (Tortellini)や、地域によっても様々な形や具材があります。
調理法に違いによるパスタの違い
パスタは種類のみならず調理方法で呼び場合があります。
パスタ・アル・フォルノ (Pasta al forno)
フォルノとは釜やオーブンのことを示す単語で、焼きあげたパスタがパスタ・アル・フォルノ (Pasta al forno)です。
ラザニアが代表的なパスタ・アル・フォルノの料理のため、パスタ・アル・フォルノという言葉自体がラザニアを指すこともあります。
(ローマはそう言う場合が多いですが、別の地域では別の料理を指す場合があります)
他にもパスタ生地でミンチ肉をくるくると巻き込んで作るカンネロー二などがあります。
パスタの種類の使い分け
このようにたくさん種類がありますが、どんな基準でパスタの種類を選ぶのか。
日本では大概スパゲティーがほぼほぼ占めていますが、イタリアでは種類が豊富であるため、戸惑うことや、「あれ?これどんなパスタだ?」など、疑問を感じる場面も少なくありません。
イタリア人は何を基準にパスタの種類を選ぶのでしょうか。
まずは好み!
色々と理屈はあるようですが、まずは好みです。
自分が一番食べやすい、食べたいと思うもの、を選びます。
このパスタの方が、ソースに絡みやすい、喉越しがいい、など人それぞれの好みが最優先されます。
パスタソースによりけり
好みの次は、このソースやこの食べ方には、このパスタが一般的、というようなものがあります。
例えば、アラビアータにはペンネ、アマトリチャーナにはブッカティー二、というようにソースにちなんである程度お決まりがあるのです。
ただ、個々のこだわりがある場合、レストランなどでもパスタの種類を変えてもらえるところがほとんなので、好みがしっかり分かっている方は変更をお願いするのもありです!
例えば、メニューにはパスタ・コルタだけど、長いパスタが食べたい、など融通が効くのもパスタのいいところですね!
自分の好みを探してみよう!
「パスタ」という一言では足りないくらい、本場イタリアにはさまざまな種類のパスタがあります。
筆者もイタリアへ移住してからしばらくは、初めて出会うパスタばかりでした。
色々な種類を食べているうちに自分の好みもわかってくるかと思うので、ぜひ沢山食べてみてください!
そして、自分の好み、自分の好きな組み合わせなどを少しずつ見つけて美味しくイタリア料理を堪能してくださいね〜♪
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