キリスト教のカトリック教が国教のイタリアに住んでいる えりか です。
そのため、ここイタリアの祝日はほとんどがキリスト教に関係しています。
その中で、今日は春の一大イベントである、
イタリアのパスクワ(伊:Pasqua) =イースターについてご紹介します。
「パスクワ」ってどういう日?
イタリア語でパスクワ(伊: Pasqua)とは “キリストの復活祭” を指します。
キリストが十字架にかけられ殺害されますが、三日後に再度復活する話は有名なのでご存知の方が多いかと思いますが、その復活した日をお祝いするのがこのパスクワ、復活祭に当たります。
日本では、英語の「イースター」と呼ばれることが多いので、きっと聞いたことがあるかと思います。
日本でもイースターの文化が浸透してきており、かわいいうさぎのグッズやチョコレートが出回ったり、友人同士でパーティーをしたり、家を可愛く飾ったりとする人が増えてきているます。
みなさんは、何かされる予定はありますか?
パスクワっていつ?
毎年何日と決まっているわけではないので、毎年日付をインターネット等で確認します。
いつになるかの割り出し方法は難しく、コントゥス(ラテン語)というパスクワのカウント方法で毎年日付が変わります。これは中世の時代から使われている算出方法です。
計算方法は、ざっくりと言えばこんな感じです。
3月21日のキリスト教の春分の日の後の最初の満月の後の「日曜日」となっています。
そのため、毎年変わるため、春が近づくとインターネット等でチェックをし日付を確認します。
2023年のパスクワは4月9日(日)です。
実際は何をするの?
実際は、イタリアでは「家族が集まって食事をします」。
宗教行事とはいえ、現在多くの家庭では実際に何かをするというより、
このパスクワに因んだ食事をしたり、飾り付けをしたりと楽しむことがほとんどです。
当日何を食べるの?(食事)
パスクワには決まったメニューがあります。
家庭や地域によって調理法等は異なる場合がありますが、大体は下記のようなメニューをイタリアでは楽しみます。
朝食も特別!
引用元:folignoact.com
朝食からこの日は特別です。
いつもは、ビスケットやクロワッサン(イタリア語ではコルネット)という甘い朝食を食べることが多いイタリアですが、この日は朝からサラミや生ハム、チーズなどと塩系から始まるのが一般的です。
またゆで卵などこのパスクワにちなんだものがテーブルに並びます。
もちろん、地域や家庭によってランナップはことなりますが。
ちなみに我が家は、義両親とも「朝は甘いもの」主義を貫くタイプのため、
普通の朝食を当日も食べます。
そもそも朝食食べすぎると、ランチまでにお腹が空きません。。。笑
ランチからスタート、そのメニューとは?
引用元:winenews.it
この日のメイン料理は、「Agnello(アニェッロ)」とイタリア語で言われる、子羊のお肉を食べるのが一般的です。
前菜(サラミやチーズ、オリーブなど)、プリモ(一般的にはパスタ)そしてセコンド(肉料理など)としてこの子羊の料理がテーブルに並びます。
説明する必要はないかもしれませんが、結構な量です。
これらの料理を、おしゃべりしながらゆっくりとランチとしていただきます。
デザートも要チェック!
このパスクワのデザートもまた特別です。
欠かせないのは下記の2つです。
卵型のチョコレート
この日のために多くの家庭で用意する、
ウォーヴォ(Uovo=卵)と呼ばれる、卵の形をしたチョコレート。
通常、「子ども」に用意することが多いのですが、
自分の子供はいつになっても子供!ということで、
大きな歳をした筆者含め30代、40代のメンバーも親からウォーヴォをもらうことも多いのも実態です。
そしてこの卵の中には、「サプライズ」が仕込まれており、
そのメーカーに因んだ小さなおまけを楽しみに割るのが一つのイベントです。
日本でもこんなものが買えるようです。
こんなの見たら本当に欲しくなっちゃいます。。。ので、この気持ちを共有させてください。
やはり、この部門において、リンツは最強ですね。。(イタリアでもリンツ製品がわんさかです)
コロンバというケーキ
チョコレートに続き、「コロンバ」(イタリア語でColomba)もパスクワには絶対必要なものです。
この甘いパンのようなケーキをみんな毎年楽しみにしています。
スーパーマーケットで購入できる大手メーカーのものから、お菓子屋さんが作った特別感のあるコロンバまでさまざまなテイストのものを楽しむこともできます。
ちなみに、コロンバとは「鳩」という意味です。
この鳩は、ここイタリアでも”平和の象徴”とされています。
パスクワの当日の過ごし方
大体の流れは、下記の通りです。
朝、いつもと異なる朝食を食べます。
そして、ランチの時間に会わせて、同居していない家族が集まり子羊の肉を始め
長々と食事を楽しみます。
そして、食後のデザートにチョコレートで作られた卵を割り、中のおまけで心を踊らせる!
あとはだらだらしゃべったり、ゲームしたり、疲れたら帰宅します。
次の日もお休み
パスクワは実は一日ではありません。(厳密には一日ですが。。)
イタリアではパスクワの次の日も祝日となっており、
「パスクエッタ」(伊:Pasquetta)と呼ばれるています。
日曜日がパスクワに対し、次の日に当たるパスクエッタは別名、
Lunedi dell’Angelo(天使の月曜日)とも呼ばれ、家族または友人などと一緒に時間を過ごす人がほとんどです。
当然、食べます。
メニューに特に決まりはありませんが、春の訪れの時期になるので天気が良ければBBQなどをし、
外で過ごす人も少なくありません。
パスクワに欠かせないアイテムとは?
パスクワはここイタリアでも大きなイベントの一つです。
そのため、この時期になると家などをデコレーションするためのグッズなどが出回りまるでクリスマス前のようにショーウィンドウがパスクワ色一色となります!
では、どんなグッズが出回るのか簡単にご紹介します。
「たまご」型のグッズ
チョコレートもそうですが、「キリストの復活」生まれる、にちなんだ「たまご」をモチーフにするグッズが多く出回ります。
誕生=たまご というわけです。
英語名にちなんで、「イースターエッグ」と言われているようですが、
イタリアでは単純に”たまご”の意味の”UOVO”(ウォーヴォ)と呼ばれるのが一般的です。
はい、ただの「たまご」です。笑
かわいい置物から、中にチョコレートなどを入れる入れ物までありとあらゆるものが出揃い、
お財布の紐が緩みがちに。。。注意が必要です。
ひよこのグッズ
「たまご」が来たら、ひよこです。
たまごが元々メインでしたが、たまごにつながりでひよこが出回るようになっています。
色も黄色と春のカラーで可愛いので、大人気のグッズの一つです。
「うさぎ」さんグッズ
このうさぎには古い歴史があるとされています。
うさぎは、多くのこどもを産む多産の動物として昔から、生命繁栄のシンボルとされていました。
そのため、キリストの復活=生命繁栄ということで、パスクワのシンボルにもなったというわけです。
個人的にはうさぎが大好きなので、この時期とてもウキウキです。笑
季節を感じる、イベントの一つ
クリスマスが終わり約3ヶ月ほど経って初めての大きなイベントとなる「パスクワ」。
甘いもの好きのイタリア人はこの時期になると、チョコレートを買ったりコロンバを買ったりと
おうちも少し華やかになります。
また、春の訪れる季節ということもあり、BBQをこのタイミングで始めるBBQ開きをする人も少なくないはずです。
家族とワイワイ楽しみ食事をする、そんな習慣がこのようなご時世ででも長く続くことを願います。
みなさんも、ぜひ家のデコレーションなど楽しんでください!
きっと、こんな可愛いものたちに囲まれるだけで少しは気分がアップするかと思います!^^
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